3連覇→5位のオリックス…中嶋聡監督が口にした「慣れ」はどこにあったのか「めちゃくちゃ悩みました」残留したコーチが率直に語った“葛藤”
「岸田監督を支えてみたい」
2021年まで日本ハムでコーチを務め、22年にオリックスに加入した厚澤投手コーチも、進退に頭を悩ませたという。 「福良(淳一)GMと中嶋監督に呼んでいただいてオリックスに来たのは事実ですから、中嶋監督が辞められるということで、『自分も』というのは考えました。でも、岸田監督を、支えてみたいというか、力になりたいという思いが出てきたので。岸田監督が僕を必要としてくれるんだったら、また脳みそフル回転でやろうと。 と同時に、比嘉(幹貴)が、選手あがりで1年目の(投手)コーチじゃないですか。僕はたいしたもんは持ってないですけど、何か教えられることがあるなら。その役割を福良さんに頼まれましたので、そこはコーチ冥利に尽きるかなと思いました。 中嶋監督との3年間は本当に、あんなに脳みそ使ったのは久しぶりだなというぐらい、脳みそでやる野球をした感じがあって、自分にとってすごく貴重な3年間だった。だからそれを今度は僕が伝える側に回っていけたらと思うんですけどね。選手はもちろん、コーチのほうにも目を向けてやってあげたいなと。これだけ長くプロ野球の世界に居させてもらっているので、自分のできることは全部やってあげたいなと思います」
新体制の“化学変化”
岸田新監督については、「ひとことで言うと“熱い男”」と印象を語る。 「話していく中で、本当に真っ直ぐな人だなと。僕は真っ直ぐじゃないから。曲がってるから。僕はそれがウリなので、真っ直ぐな人を横で支えられたらと。年下の監督とやるのは初めてなので、自分がどういう感じになるのかがわからない。それが楽しみですね」 3連覇の財産と経験豊富なコーチ陣に、フレッシュな監督・コーチが混ざり合い、どんな化学変化を起こすのか。再び、刺激的なポストシーズンの舞台に戻るためにーー。(前編も公開中です)
(「猛牛のささやき」米虫紀子 = 文)
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