第5戦の試合前、会見に臨んだドジャースのT・ヘルナンデス（撮影・杉浦大介通信員）

　ドジャースのテオスカー・ヘルナンデス外野手（32）が30日（日本時間31日）、ワールドシリーズ（WS）第5戦の試合前に会見に臨み、ベッツからボールを“強奪”しようとしたヤンキースファンに言及した。 　第5戦の相手先発は第1戦でも登板したコールで、T・ヘルナンデスは7回の第3打席で中前打を放った。相手右腕について「コールの投球の質、投球方法に疑問の余地はない。彼は最高の選手の一人」と敬意を示し「彼の能力と、あらゆる打者へのアプローチの仕方から、対峙するのが簡単な選手ではない。彼は誰に対しても打てる球種を多く与えない」と苦戦する相手であることは間違いないとした。 　また、第4戦で右翼フェンス際のフライを捕球したベッツのグラブからボールを“強奪”しようとし、退場処分を受けたヤンキースファンのプレーをめぐっては「やってはいけないことだが、彼らは本当に応援に熱中している。彼らは熱狂的なファンで、このチームをとても大切に思っている」とチームへの愛情には理解を示した。 　その上で「ただ、あそこまでは見たことなかった。写真やビデオなどを見ると、昨夜の出来事はちょっとクレイジー」とやり過ぎた行為であると指摘した。