【コラム】ユヴェントスとナポリのライバル関係はいつから?2クラブの歴史を振り返る | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】セリエA御三家の一角であり、イタリア北部に拠点を置くユヴェントスと、かつてディエゴ・マラドーナ氏が活躍したイタリア南部を代表するビッグクラブのナポリは、セリエAの歴史に残るさまざまなシーンを残してきた。 【動画】セリエA第15節ユヴェントス×ナポリハイライト
ユヴェントスとナポリの間の強いライバル意識は、イタリアのカルチョにおいても長い歴史を持つ。セリエAのビッグクラブである2チームは、これまでにタイトルを懸けて競い合い、感動的な試合を演じてきた。両チームの間に対抗意識が生まれたきっかけを振り返ってみよう。
なぜユーヴェとナポリのライバル関係は生まれた?
両チームが白熱した対戦を繰り広げた最初のケースは、オマール・シボリとジョゼ・アルタフィーニがナポリへ移籍した1960年代に遡る。1968年12月1日、サンパオロ(現在のスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ)でナポリが2-1と勝利した一戦において、シボリとエルミニオ・ファヴァッリのデュエルをきっかけに乱闘が発生。シボリは6試合の出場停止処分を受け、その後、現役引退を発表した。 ディーノ・ゾフとアルタフィーニがユヴェントスへ移籍した1970年代にも再び対抗意識は高まった。1974-75シーズン、アルタフィーニはスクデット争いの直接対決で2-1の決勝点を挙げて優勝争いに決着をつけ、ナポリっ子たちから“恩知らず”と呼ばれることになった。 1980年代に入り、ナポリとユヴェントスがたびたびタイトルを懸けて戦うようになると、両チームの間のライバル関係は最高潮を迎えた。1980-81シーズンは、ユヴェントスがナポリやローマとのスクデット争いを制して優勝する。 1985-86シーズンにも同様のシナリオが繰り返されたが、このシーズンは、ディエゴ・マラドーナがサンパオロで行われたユヴェントスとの直接対決において、“不可能”を評されたあの有名なフリーキックを決めて歴史を刻んだ年でもある。 1989年のUEFAカップ準々決勝の2連戦も記憶に残る。ファーストレグを0-2で落としたナポリが、セカンドレグで3-0とユヴェントスに勝利し、逆転で準決勝進出を決めた。ナポリはシュトゥットガルトとの決勝も制し、タイトルを獲得している。1990年には、前年のセリエA覇者ナポリとコッパ・イタリア覇者ユヴェントスがスーペルコッパ・イタリアーナ決勝の舞台で激突。5-1で勝利したナポリが優勝した。