【図】「イスラム国」の活動領域は?(2015年6月19日現在)
ISがシリア北部のテルアビヤドを失う
2014年6月、過激派組織「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)は「イスラム国」(IS)の建国を宣言しました。ISが主張する「領土」は、シリアからイラクにまたがりますが、その境界は一定ではなく、現在も各地で攻防が続いています。ここでは、米ワシントンの「戦争研究所」(Institute for The Study Of War=ISW)の資料を基に、2015年6月19日現在の勢力図を紹介します。 【図】「イスラム国」の活動領域は?(2015年5月22日現在) 前回(5月22日)の図では、IS側が再び盛り返し、イラク西部のラマディとシリア中部のパルミラを制圧したことをお伝えしましたが、今回の図では、クルド人勢力が、ISが支配下に置いていたシリア北部のテルアビヤドを制圧しました。
ISは「首都」をシリアの都市ラッカに定め、徴税やインフラなどの行政サービスを提供していると伝えられています。また、5年以内にスペインから中国北西部まで「領土」を広げると宣言しています。ISILはイスラム教スンニ派の過激派組織で、これを率いるのはバグダディ容疑者。預言者ムハンマドの後継者を意味する「カリフ」に選出されたとしています。 ・戦争研究所(Institute for The Study Of War)