その走りに”キュンキュン”! 角田裕毅レッドブル昇格を押す声とチーム判断のジレンマ|モータースポーツ流行語大賞2024
■2位:#YukiToRedBull
このハッシュタグを訳すと「ユウキをレッドブルへ」。角田裕毅のレッドブル・レーシング起用を推す声がソーシャルメディアで盛んに聞かれたのだ。 角田は2024年のF1で11回の予選Q3進出と9回の入賞を記録。ドライバーズランキングでも自己最高位となる12位となり、参戦4年目でドライバーとしての成熟ぶりを見せつけた。 シーズン中から、レッドブルのセルジオ・ペレスが不振に陥り、今季限りで契約が解除されるとの噂で持ちきりとなり、その後任ドライバーが誰になるのかとの議論が噴出。当然、姉妹チームに所属する角田も候補のひとりだった。 しかしシーズン途中でダニエル・リカルドに代わって角田のチームメイトに起用されたリアム・ローソンが最有力候補という見方が強かった。コンビを組んだ期間での予選順位や獲得ポイント数で角田が上回ったにも関わらず、だ。 角田はシーズン終了後のアブダビテストでレッドブル・レーシングからテストに参加。念願の最新マシンをドライブした。そこではエンジニアから高い評価を得ていたものの、結果的にはローソン起用が決まった。 角田に対する期待とローソン当確の噂、そしてレッドブルに対する失望から、2024年後半にかけては#YukiToRedBullの文字がソーシャルメディア上で踊った。
■1位:キュンキュンさせる
2024年のmotorsport.comのモータースポーツ流行語大賞は「キュンキュンさせる」となった。 事の発端は“第1回瑶子女王杯”として開催されたスーパーフォーミュラ第4戦富士。三笠宮・寬仁親王の次女であり、大会名誉総裁としてご公務に臨まれた瑶子女王殿下に対して、太田が顔合わせの際に「殿下をキュンキュンさせるにはどうすればいいか」という質問をぶつけたのだ。 そして、決勝スタート前のセレモニーでは瑶子女王殿下が「太田格之進くんは、今回の決勝レースで私をキュンキュンさせるようですので、期待をしております」と激励を飛ばした。 太田はトラブルによりスタートすらできずに第4戦を終えたが、シーズン終盤にかけて多くの見せ場を作り、ダブルヘッダーとなった最終ラウンド鈴鹿では2勝をマーク。その走りに瑶子女王殿下もきっとキュンキュンされたに違いない。
Motorsport.com日本版