アメリカで広まったグルテンフリー食は、本来セリアック病患者のために販売された食品です。しかし2007年頃からSNSを通じて「健康に良い」といった情報発信が増え、健康な人でもグルテンフリーを実践する人が増えたといわれています。 グルテンフリーのために小麦や大麦、ライ麦などを断つと、含まれている栄養素や食物繊維を摂取する機会が途絶えてしまいます。グルテンはパンや麺など、明らかに含まれていると分かる食品のほかに、ソーセージやハムなどの加工肉、デミグラスソース、醤油などにも含まれています。ストイックなグルテンフリーは食の選択肢を狭めてしまい、結果的にビタミンやミネラルなどの栄養素を補う機会を減らしてしまうのです。
夏木紬衣
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