玉森裕太“海里”が抱える深過ぎるトラウマから奈緒“ほこ美”に悲しい宣言<あのクズを殴ってやりたいんだ>
奈緒が主演、Kis-My-Ft2・玉森裕太が共演する火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)の第4話が、10月29日に放送された。海里(玉森)がボクサーだった7年前の詳細が明らかに。それが原因で、ラストはほこ美(奈緒)にとってつらい言葉が向けられた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】リング上でファイティングポーズをするほこ美(奈緒) ■完全オリジナルで描くガチンコボクシングラブコメディー 同ドラマの主人公は、結婚目前に“クズ”な彼氏の浮気が発覚して破局。そんな人生どん底のタイミングで金髪の謎の男に出会い、それをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と自分を変えるためボクシングを始めることに。ボクシングも恋愛も、痛くても立ち向かいぶつかり合う、ボクシングラブコメディーとなる。 奈緒は、真面目で真っ直ぐな性格を持つ市役所勤めをする29歳の主人公・佐藤ほこ美を、玉森は、昼はカメラマンとして働き、夜はバーテンダーのアルバイトをしている金髪の葛谷海里を演じる。 ■ゆいが明かした7年前の海里に起きたこと ほこ美が通っているボクシングジムのトレーナー・ゆい(岡崎紗絵)は、ほこ美のしつこさに根負けして自身と海里の過去を話した。 ゆいの父・成(渡部篤郎)が営むジムに所属していたボクサー・平山大地(大東駿介)に家出していたところを拾われてボクシングを始めた海里。プロのボクサーを目指していたゆいも、海里と共に大地のことを兄のように慕っていた。やがて、大地は上を目指して別のジムに移籍し、ゆいと海里は2人で頑張ろうと励まし合う。 そんなとき、ゆいは失明の可能性が高い網膜裂孔(もうまくれっこう)のため、ボクサーの道を絶たれてしまう。自暴自棄になったゆいに、海里は「俺は、ゆいと一緒に戦いたい」とセコンドになる提案をした。 2人がボクサーとセコンドとして再び頑張る日々。海里はいつもボクシングのことばかりを考えるほどに、ボクシングが大好きだったという。だが、7年前の11月、海里が待ち望んでいた大地との対戦で死闘の末に海里が勝利するが、試合直後のリングで大地は倒れ、病院に運ばれるも息を引き取った。試合で最後に海里が放ったアッパーが運命の一撃となってしまったのだ。 それ以来、ゆいはセコンドに入らず、海里はボクシングの世界を離れて、アルバイト代をすべて大地の母に送っていた。 ■海里がほこ美に悲しい宣言 これまでもたびたび描写があったが、大地のこと、試合のときのことは、いまでも折に触れて思い出したり、夢に見たりする海里。心に深い傷を負っていた。 ほこ美に「海里はあんたの手に負えるようなやつじゃない。私がなんとかするから」と告げたゆいは、ジムに所属する女性ボクサーの試合で7年ぶりにセコンドに入る決意を。そして自分が過去を乗り越えた姿を見せることで何かが変わると信じ、その試合に海里を誘った。 ほこ美にも背中を押されて試合会場を訪れた海里だったが、7年前の試合がよみがえり、吐き気をもよおしてすぐに扉の外に出てしまった。 セコンドをやり遂げたゆいには「ゆいのおかげでここまで来れたよ」と告げた海里。ゆいは海里に長年持ち続けた気持ちを告白しつつも「返事はいらない」「前に進む」とし、「あの子のせいかな、あの子が来てから、止まってた時間が動き出したみたい」とほこ美のことを示した。 だが、海里の時間はまだ動き出していなかった。あるいは、あえて自分で時間を止めたままにしようとしているのかもしれない。試合に感動してリングに上がり、ボクシングのことを「教えてください」と言ったほこ美に、「いいかげんにしてくれよ。俺は…ここで人を殺してる。ホントはここにいるのも吐き気がするんだよ。もう、こっち入ってくんな!」と語気を強めた。 海里の悲しい宣言。試合の事故で仕方ない面があるとはいえ、カメラマンとしての役所の仕事を“人殺し”だからとクビにさせた人物がいて、許されていないと感じていることもあるのだろう。また、本話では海里が大地の墓にそなえた花を踏み潰した人物が描かれるなど、遺恨がかなり大きいようだ。 「#あのクズ」がトレンド入りする反響となったSNSには、「心が痛い」「まだまだ傷は深いよね」「『こっち入ってくんな』ってもう葛谷の中でほこ美が特別な存在になってきてる証拠だよなぁ」「海里の感情ここまで動かしてるって事だよね」といった声が上がった。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部