【日本ハム】伊藤大海 来季の目標は「自分超え」…最多勝&最高勝率の2冠も慢心なし…2年連続開幕投手を「勝ち取る」
日本ハム・伊藤大海投手(27)が7日、次なる目標に「自分超え」を掲げた。来季パ・リーグ日程がNPBから発表され、3月28日からの開幕カードは西武とベルーナDで戦うことが決定。今季14勝5敗で最多勝&最高勝率の2冠、2年連続2度目の開幕投手に最有力の右腕は「もう一回勝ち取る」とローテーション死守を決意。エスコン秋季キャンプでは緩急をテーマにレベルアップに努めた。 慢心などない。投手2冠に輝いたからこそ、伊藤は自らを引き締めた。「もう一回勝ち取る。(新庄)監督的にも先発ローテは一度フラットだと思う。1シーズンだけの活躍なら『うまくいってただけ』と思われても仕方ない。ベストを常に更新しなきゃいけない立場。また違った姿でその“場所”にいられるよう準備していきたい」 4年目の今季は3月29日の開幕ロッテ戦(ZOZO)で勝利投手となり、そこから自己最多の14勝。エースへと駆け上がった。次なる目標も明確だ。「自分を超えていく。今年の数字を超える」。25年シーズンは敵地での西武戦から幕が開ける。同戦は今季4登板で無傷の3勝、防御率1点台。うち2勝は完封で、7月28日(エスコン)は9回94球で100球未満完封の「マダックス」も達成した。 今年はベルーナDで一度も登板しなかったが、23年は同球場で2戦2勝、防御率0・56と無類の強さを誇った。「開幕の次のカードもソフトバンクなのでね。(初登板は)どこであれ、やるべきことは変わらない。強い気持ちでオフは取り組んでいく」と自覚は十分だ。 更なる進化へ、今秋は「緩急」をテーマに据える。多彩な変化球を操る中でも、投球の軸はスライダー、スプリット、カットボールの速球系。「今年一年やってみての課題は緩急。『ここでカーブがあったら…。チェンジアップがあったら楽だな』って場面が多かった」。理想は相手打者を迷わせること。「選択肢を増やす。バッターが(頭から)その球を消せない、打席で気になる球を磨きたい」とカーブ、チェンジアップの精度向上へ既に着手している。 目標は15勝以上とリーグV。己と向き合うため、オフは単独での自主トレを予定しており「1年は簡単に続けられる。2年、3年といいパフォーマンスをするために、初心に返って自分と向き合っていきたい」。芽生えた自覚とあふれる向上心が、進化を加速させる。(堀内 啓太) ◆日本ハムの25年シーズン主な日程 開幕は3月28日・西武戦(ベルーナD)。本拠地開幕は4月1日・ソフトバンク戦(エスコン)。6月3日からのセ・パ交流戦は阪神、ヤクルト、広島をホームで迎え撃つ。北海道内での地方球場開催は予定されていない。
報知新聞社