一人暮らしを始めたことを後悔しています「お金が全く残りません」一人暮らしってこういうものですか? 赤字は毎月いくらまでならセーフでしょうか?
一人暮らしをする際に住宅手当などの支給があればよいですが、すべての会社がそのような制度を設けているわけではありません。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい? 自分で家賃の支払いが必要なケースも多く、場合によっては毎月の収支が赤字となって、生活の苦しさを感じている人もいるでしょう。 実際にいくらくらいの赤字ならばよいという具体的な決まりはありませんが、目安として参考にしてほしいのが単身世帯の消費支出です。 それらに加えて適切な家賃の金額やお金を残す方法を理解し、お金を残すための努力をしてみてください。本記事では、単身世帯の消費支出をはじめ、一人暮らしにかかる費用をおさえてお金を残す方法を解説します。
単身世帯の消費支出
総務省の「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、単身世帯の消費支出の平均は月額16万7620円で、内訳は図表1のとおりです。
※総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」より筆者作成 赤字は毎月いくらまでならセーフという、明確な決まりはありません。図表1の食料や光熱・水道などの内訳と現在の支出を比較し、使いすぎかどうかを考えてみるとよいでしょう。
一人暮らしの家賃は手取りの3分の1が目安
現在、一人暮らしをしていて毎月の家賃を負担に感じている場合、金額が適正かどうかを確認してみてください。一人暮らしの家賃は手取り収入の3分の1を目安とするのが一般的です。例えば、手取り収入が20万円の場合、目安どおりにするならば家賃を6万円以内に設定しなければなりません。 ただし、近年の物価高などを理由に手取り収入の4分の1や20%など、家賃の割合を低くしたほうがよいという意見も増えています。それでも、家賃は無理をせず、毎月問題なく支払える金額におさえることが前提になるということは同じです。 なお、実家暮らしの場合は、毎月の家賃負担が原則として発生しません。一人暮らしと実家暮らしを比較すると、家賃負担がない分だけ実家暮らしのほうがお金を残すことが容易な可能性が高いです。 ◆家賃の平均は1部屋5万2994円 全国賃貸ビジネス協会の2024年6月の「全国家賃動向」によると、間取り別の全国平均家賃は以下のとおりです。 ・1部屋:5万2994円 ・2部屋:5万9031円 ・3部屋:6万6873円 ただし、平均家賃は都道府県によって金額差が見られます。例えば、1部屋の平均家賃が最も高い東京都は7万5886円ですが、最も安い山口県は3万7092円になっており、金額差は約4万円もあります。