ゴキブリ、ダニ、カメムシ…『家の中のおじゃま虫』の知られざる側面展示 「気持ち悪いけど面白い」/京都・福知山市
ゴキブリ、ダニ、ハエ、カメムシ-。人間に嫌われがちな害虫に焦点を当てた特別展「家の中のおじゃま虫」が、京都府福知山市猪崎、市児童科学館(塩見文雄館長)の1階イベント広場で開かれている。屋内に潜む害虫の種類や自然界における役割など、知られざる側面を紹介している。7月15日まで。 害虫も生態系にとって必要な生き物であることを知ってもらう機会にと、同館で初めて開催。アース製薬監修・協力のもと、徳島県立あすたむらんど子ども科学館が企画・制作した展示物を借りている。 家の中に発生するゴキブリ、カメムシ、アリ、蚊、ダニ、ハエ、シロアリの7種類について、それぞれの特徴や代表的な種、雑学、人体にどんな影響があるのかなどを、写真付きでパネルにして展示。病気を媒介したりアレルギーの原因となったりするなどの負の側面だけでなく、枯れ木や動植物の死体を分解して土にかえす大切な役割を果たしていることも紹介している。 ゴキブリ3種を閉じ込めた正方形のアクリル樹脂標本は、実際に手に取って360度じっくり観察することができる。また、ヒトスジシマカの吸血や産卵、クロゴキブリの脱皮、部屋にワモンゴキブリを放し飼いしている様子などをまとめたショッキングだが貴重な映像も流している。 このほか、害虫にちなんだクイズや害虫をかたどった折り紙作品などがある。 家族4人で訪れた昆虫採集が好きという南丹市美山町の下仲睦君(4)は「ちょっと気持ち悪いけど面白い」と話していた。 入館料がいる。水曜日休館。