「生まれ変わりかもしれねぇ」イカつい男子が地味で平凡な女子にお菓子をあげる理由がかわいすぎる!!【作者に聞く】
この漫画のヒロインは、地味で平凡な女子中学生の“桃”こと桃花。桃はある男子から“餌付け”をされていた。桃とは全くタイプの異なるイカつい男子・岩橋くんは、毎日のように桃においしいお菓子を与えるようになったのだが、一体なぜ…? 【漫画】本編を読む 「岩橋くんはちょっと怖い人です」という桃のセリフからこの漫画は始まる。髪の毛は赤く、ピアスも開けていて、よく補導もされるという岩橋くん。その岩橋くんが桃にお菓子を与えるようになり、隣で桃が食べる様子をじっと観察している。無表情な彼は一体何を考えているのか…? 実は、「モモの食べてるとこに似てんだよな」とイカつい岩橋くんは密かにキュンキュンしていた。モモとは、岩橋くんの“愛ハムスター”で享年3年2カ月。彼の宝物だった存在だ。そのハムスターのモモと桃が似ているのだという。名前まで一緒と気づいた際は「生まれ変わりかもしれねぇ」と疑ったが、友人には「ねぇよ」と一蹴されるのだった。 この漫画の作者は快晴(@amefuri00000)さん。現在、「マンガPark」(白泉社)にて「眠れぬ夜は甘く濡らして」を好評掲載中の漫画家である。「眠れぬ夜は甘く濡らして」は、すでに単行本が3巻まで出ている人気作で、先月2024年11月に完結を迎えたばかり。今回紹介する「桃とら」は、そんな快晴さんが2022年に手がけ、100人のWEB漫画のバトルロワイヤル「第4回G!トーナメント」(GANMA!主催)を勝ち抜いて「ときめき賞」を受賞した作品である。快晴さんに本作「桃とら」について話を聞いてみた。 ――本作で著者ならではのこだわりを込めて描いている部分を教えていただけますか? 普段はあまり表情が動かない“とら(=岩橋くん)”ですが、桃に関しては気持ちがあふれ出ちゃう様子を読者様にも感じてほしいなと思いながら描いています。とらの友人・友太といるときと見比べてみると違いがわかりやすいかも! ――「細かいところだけどここを見てほしい」といった点は? 実はこの先に登場するキャラが、すでにこっそり描写されていたりするので、新キャラ登場時に見返してみてほしいです。「あ!」と思うかもしれません。 ――本作はフルカラー版も各電子書店から配信されているんですよね?カラー版での見どころ・こだわりを教えてください。 カラー版を見てもらうことで、心情の変化をより感じられるように背景など少しずつ加筆修正しています。今後も桃たちがさらに生き生きとなるように描いていけたらと思っていますので、楽しんでもらえたらうれしいです! ――本作の続編のご予定や、新作のご予定はありますか? 「桃とら」については、最新話がKindleインディーズマンガで無料で配信中です。「桃とら」以外の新作も温めている物語がいくつかあるので、少しずつ形にしていけたらと思っています! 本作「桃とら」は、第1話は桃の目線から、第2話はとら(=岩橋くん)の目線から、そして第3話はとらの友人・友太の目線から描かれている。目線が代わることで、それぞれのキャラが生き生きと動き出し、それぞれの思いが描かれ、新たな事実も発覚していくのでぜひ本編をお楽しみあれ! 取材協力:快晴(@amefuri00000)