耳の奥の「キーン」を放置しないで!更年期以降の人に急増する、危険な梅雨シーズンの“耳鳴り”
お手軽ケア(1):耳ねじり
耳には、自律神経に関連するツボや筋膜が集中。引っ張ったりねじったりすることで、自律神経に刺激を与えてバランスを整える効果が。 両耳の上部を、親指が後ろ、人さし指が前にくるようにして手でつまみ、斜め上に引っ張りながら、後ろに倒すように手のひらを返して耳をねじる。そのまま、耳を後ろ、下へと順に引っ張る。つまむ位置を変え、耳の真ん中、耳たぶも同様に行う。
お手軽ケア(2):ホワイトノイズを聴いて寝る
滝の音などの「ホワイトノイズ」は、すべての周波数を均等に含む音なので、耳障りな音をかき消してくれる。リラックスや安眠効果も。 寝る前にスピーカーやスマートフォンをベッドの足元に置き、まわりの人に迷惑がかからないぐらいの音量で滝の音を流す。滝の音は環境音アプリなどで入手できるので、それをリピートしてずっと流しておくと、安眠効果もアップ。イヤホンを使うのはNG。 教えてくれたのは……石井正則先生●JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長、医学博士。日本耳鼻咽喉科学会代議員、宇宙航空研究開発機構(JAXA)・宇宙医学審査会委員。著書に『70歳から難聴・耳鳴り・認知症を防ぐ対処法』(さくら舎)など。 取材・文/當間優子