15畳のLDKでも「広々&後ろ姿よしの家具」の選び方:インテリアコーディネーターの事例
くつろげるLDKにするためのポイントは、家具選びと配置です。6年前に注文住宅を建てたインテリアコーディネーターが、自邸に選んだ家具について語ります。通路幅をしっかり確保しつつ、快適な暮らしを実現できるサイズに。そしてソファは後ろ姿もチェック。15畳と決して広くないLDKが、インテリアが映える心地よい場所になりました。
家具を置くと狭くなる!図面とにらめっこ
筆者は夫と3歳の娘の3人家族です。6年前に延床面積26坪の、2階建ての家を建てました。1階にLDKと水回り、2階に個室(寝室や子ども部屋)がある間取りです。 家を計画する前は、インテリアショップで勤務していました。インテリアコーディネーターの資格も取得。仕事柄たくさんの家具を見てきたので、憧れていたものもありました。しかし、実際に自分の家に取り入れるとなると、サイズの問題に直面しました。 わが家のLDKは15畳ほどの、長方形の間取りです。一般的に、家具を配置して、大人がゆとりをもって歩ける通路幅は60cm。最低でも40cmが必要といわれています。 テーブルやソファを、壁につけるかつけないかでも変わりますが、わが家の場合、どちらも家具の周りをぐるっと一周できる配置にしたいと考えていました。 そこで、図面の縮尺に合わせて家具のサイズを描き込み、どこを通っても50~60cmの通路幅を確保できるサイズを検討しました。
通路幅を確保してダイニングテーブルは幅150cmに
そして採用したのが、通路幅をぎりぎり確保できる幅150×奥行き80cmのダイニングテーブルです。 家具店では、4人がけテーブルはコンパクトなものだと、120cmから販売されています。食事をするテーブルは、1人あたり横60×縦30cmの、卓上スペースを確保するのが基本だからです。 しかし120cmだと、大人が2人並んで座ると食事のときに、ひじがぶつかることも。また、立ち座りの際にも少し窮屈です。部屋を広くとれても、日常生活で不便に感じていては意味がありません。 150cmもあれば、来客時も全員がゆったり座れます。奥行きも80cmにしたことで、お誕生日席をつくってもテーブルの上は広々です。 家づくり当時は、まだ子どもはいませんでしたが、3人家族になることを想定していました。子どもが生まれてからは、食べ終わるのを待つ間に、隣でパソコン作業をしたり、画用紙を広げてお絵描きの作業台として使ったりと、なにかと活躍しています。