【自民党総裁選2024 ネット討論会】防災・減災対策&安全保障における日本の役割は?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 今回は2024年9月21日に、選挙ドットコムが「Yahoo!ニュース」を運営するLINEヤフー株式会社と共同で開催した「自民党総裁選2024 ネット討論会」より、防災・減災対策と安全保障に関する2つの質問に対する各総裁候補の意見をご紹介します。 討論会のテーマ選定にあたっては、まずYahoo!ニュース読者なら誰でも投票できるプラットフォーム「みんなの意見」で議論してほしいテーマのアンケートを実施し、9/12~9/20の間に3万2026人から投票をいただいたものをベースにしています。さらに、投票結果の上位3テーマについて、39歳以下を対象に募集した質問事項から具体的な設問を選定しました。 今回の討論会には、石川県の能登半島で発生した豪雨災害への対応に専念している林官房長官を除く8名が出席しました。 【このトピックのポイント】 ・能登半島では1月の地震に続き、集中豪雨で大きな被害が発生。各候補は防災・減災対策について何を訴える!? ・アジアの安全保障で日本が果たすべき役割は!?
能登半島を襲った局地豪雨、各候補者の防災・減災対策は?
能登半島では1月の地震に続き、9月20日からの記録的な大雨の影響で河川の氾濫や土砂崩れが相次いでいます。「さらなる防災・減災対策については?」という質問に対する各候補の意見は以下の通りでした。 高市早苗氏「国が戦略的な財政出動をすべきだ。総裁選の公約に令和の国土強靭化を入れている。気候変動の技術的な知見も生かしながら、予測、予防、対応、復旧まで入れ込んだ(防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策の)後継計画をしっかりとつくりあげていきたい。また、復興庁は東日本大震災の復興をやりながら全国の復興・復旧に携われる役所にしたい」 小林鷹之氏「事前防災にもっとかじを切るべきだ。インフラが老朽化しているから、思い切って公共投資する必要がある。国土強靭化では、南海トラフ地震・首都直下地震が起きることを前提に対応しなければならないが、被害想定をつくってから10年が経過しているので、最新の科学的な知見に基づいて見直すべきだ。図上演習も強化することが必要。また、半島振興法を改正し、半島の強靭化を確保すべきだ」 小泉進次郎氏「一つ目は、平時と有事のデュアルユース型の防災施策を強化したい。水循環型のシステムを使えば、防災にも機能するし、コストも削減できる。全国への展開を徹底的に後押ししていく。二つ目は、最大の災害のリスクは首都機能が失われかねない首都直下地震。首都機能の分散を進めるため、新たな検討の場を立ち上げる。官民を挙げて、リスクを下げるために平時から何ができるかについても取り組みたい」 上川陽子氏「これまでの深刻な災害の教訓を生かしながら次の災害に当たる必要がある。被災地域の復興を日本再生の一丁目一番地に据えたい。特にインフラ関係は絶えず更新する必要がある。正確な情報の発信体制については、それぞれの災害に応じて正確な、予測可能な形でメッセージを伝えることが必要。被災地の避難所では、女性の視点をしっかりと生かしていきたい」