三笘薫が振り返る“激動の2024年”:真っ先に語った長期離脱「腰のケガはネガティブじゃなかった」【現地発】
激動の1年で学んだこと
アジアカップ敗退、ケガによる長期離脱、ブライトンの指揮官交代・戦術変更、日本代表での役割の変化……三笘にとって2024年はキャリアの中でも“濃い1年”の1つになったはずだ。そんな1年間を、三笘はどう振り返るのだろうか? 年内最終戦となったアストン・ヴィラ戦(12月30日)後、世界でも注目を集める27歳がまず語ったのは、キャリアで初めてと言える長期離脱についてだった。 「自分の中では、腰のケガはすごくポジティブなところがありました。ネガティブなことではありません。今、試合に出場できていることを含めて、色々と見つめ直す時期でした。(あのケガがあったから)今の自分があると思う。それは間違いなくポジティブなことだと思います」 「ここから、あの経験を結果として出さないといけないと思ってます。(後半戦の残り)19試合で、前半戦でできなかったところを、よりできるようにしたい。ブライトンはもっと上に行けるチームだと思います。個人としても、もっとやらないといけないことは分かっています。(多くの人から)期待してもらっているので、もうちょっと頑張っていきたい」 「(2025年は)まずケガをしないこと。毎試合出られるように準備するのは今シーズンも心がけてきましたし、それを継続しないといけない。ブライトンでは自分の出来や結果に左右されるところがあるので、責任感を持ってしっかりやっていきたい。日本代表では、次勝てば(ワールドカップ出場が)決まるところがあるので、そこで試合に出れるよう良い準備をしたいです」 1年間の日程をすべて終え、いつもと同じように、向上心を胸にしっかり前を見据えた三笘。「激動の1年」を経て迎える2025年、世界屈指のウインガーは我々にどのような輝きを見せてくれるのだろうか。 取材・文=田嶋コウスケ