このままだと飼い殺し…。現所属クラブに居場所がない選手(6)不運重なり大転落…。日本のアタッカーが大ピンチ!?
欧州主要リーグも開幕し、移籍市場の動きもより活発化している。しかし、その中には現所属クラブでの立場が厳しいと思われるにもかかわらず、新天地に赴くことができていない選手もいる。今回は、このままだと所属クラブにおいて“飼い殺し”状態となってしまいそうな選手をピックアップして紹介する。(成績は『transfermarkt』参照)
MF:奥川雅也(日本) 生年月日:1996年4月14日 所属クラブ:アウクスブルク 23/24シーズン成績:10試合0ゴール0アシスト 奥川雅也は、昨年夏に移籍をしたアウクスブルクで出場機会を大きく減らしてしまった。 奥川はJリーグでのプレー経験がほとんどない中ザルツブルクへと移籍。数シーズンの期限付き移籍を経て復帰した19/20シーズンにはシーズン23試合9ゴール6アシストの好成績をマークした。その後20/21シーズン途中から2シーズン半を過ごしたアルミニア・ビーレフェルトではリーグ戦通算76試合14ゴール12アシストを記録した。 しかし、アウクスブルクへと加入した昨季は、怪我の影響もあり前半戦2試合のみの出場に。冬の移籍市場で期限付き移籍したハンブルガーSVでは、以前プレーしたホルシュタイン・キール時代の恩師でもあるティム・ヴァルターが指揮を執っていたため復活が期待されていたが、加入直後にそのヴァルターが成績不振で解任されてしまい、出鼻をくじかれる形となった。さらに膝の怪我も相まって、リーグ戦は8試合に出場するも得点に関与することはできなかった。 このままだと今季はアウクスブルクの選手として過ごすことになるが、レンタル先でインパクトを残せなかった以上、いきなり主力の座を射止めることは難しいだろう。事実、ドイツ誌『キッカー』はパフォーマンスレベルが上がらなければ、放出の対象になると指摘している。それだけ厳しい状況にあるということだ。
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