ビットコイン最高値更新で世界が注目!10年積立投資なら元本の63倍‼ FIREも夢じゃない?
【マネーの教科書】#71 ビットコインに再び注目が集まっている。円建てのビットコイン価格は10月30日に最高値を更新、1128万円に達した。6月7日に1124万円を超えて以来となる。世界的に先行き不明な状態が続く中、無国籍通貨のビットコインや金に資金シフトが起きているようだ。 「暗号資産で積立投資」の現実味…ビットコインは5カ月で2倍弱に急上昇、“もしトラ”がさらなる追い風 暗号資産の相場を下支えする動きも相次いでいる。国内では買えないが、海外では暗号資産ETFが一般的になりつつある。SEC(米証券取引委員会)は1月にビットコインETF11銘柄を承認したのに続き、7月にはイーサリアムETF9銘柄も承認した。そんな中で、莫大な資産を運用する年金基金も暗号資産に興味を持っている。米ウィスコンシン州、ニュージャージー州ジャージーシティーでは、年金基金がビットコインETFで運用開始することを公表している。資産の分散先として暗号資産が無視できない存在になっているのだろう。 日本の年金資金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も3月に「低流動性資産等に関する情報やアイデアを募集する」と公表した。その対象には金やビットコインが挙げられていた。将来的には組み入れの可能性もありそうだ。 2021年にビットコインを法定通貨に採用したエルサルバドルからもポジティブな話題が出ている。コインポストによると、ナジブ・ブケレ大統領は9月15日の独立記念日の演説で「数十年ぶりに2025年の国家予算の資金には対外債務を利用しない」と発表したという。同国は22年11月に毎日1ビットコインを購入する戦略を公表している。こうした投資戦略も効果的に働いているという。 ビットコインは価格の変動幅が大きいだけに、実際に投資するなら、積み立て購入が効果的だ。GMOコインのサイトでは、過去の相場データを利用して、シミュレーションが可能。仮に毎月1万円をビットコインに過去5年間積み立て投資していた場合、投資元本は60万円だが、現在の評価額は約4倍の約246万円になっている。過去10年なら投資元本120万円に対して評価額は何と63倍近い7556万円。FIREも夢ではなさそうだ。この先はどうなるかわからないが、積み立てでリスクを抑えながら大儲けを狙うのもいいかもしれない。 (ジャーナリスト・向山勇)