【MLB】ボットーが現役引退を表明 通算OPS.920を誇る強打者 レッズ一筋17年のメジャー生活
日本時間8月22日、元レッズのジョーイ・ボットーは自身のインスタグラムを更新し、正式に現役引退を発表した。レッズ一筋17年のメジャー生活で通算2135安打、459二塁打、356本塁打、1144打点、打率.294、出塁率.409、OPS.920という見事な実績を残したボットーは今季、故郷トロントのブルージェイズとマイナー契約を結び、現役続行の可能性を模索していたが、その挑戦に自ら終止符を打った形だ。ボットーはインスタグラムの投稿のなかで、お世話になった人々や所属した2チーム、そして応援してくれたファンへの感謝を記している。 現在40歳のボットーは2002年ドラフト2巡目指名を受けてレッズに入団。2007年9月にメジャーデビューを果たすと、24試合に出場して打率.321、4本塁打、17打点、OPS.907と結果を残し、翌2008年から一塁のレギュラーに定着した。 メジャー4年目の2010年には打率.324、37本塁打、113打点、16盗塁、OPS1.024の好成績を残し、ナ・リーグMVPに選出。この年から4年連続でオールスター・ゲームに選出され、2017~18年と合わせてオールスター・ゲームには合計6度選出された。また、2011年にはゴールドグラブ賞を受賞。打撃主要3部門のタイトル獲得はなかったが、リーグ最高出塁率を7度も記録し、抜群の選球眼とめったに内野フライを打たない打撃技術の高さを武器に、通算OPS.920という素晴らしい成績を残した。 昨季限りでレッズとの契約が終了し、キャリアで初めてFAとなったボットーは現役続行を希望し、故郷トロントのブルージェイズとマイナー契約。しかし、故障もあって満足にプレーできず、31試合の出場で打率.165、2本塁打、12打点、OPS.569という寂しい成績に終わり、「全力で仲間のためにプレーしようとしたが、うまくいかなかった」とメジャー復帰への挑戦に終止符を打つことを決断した。 結果的にはレッズ一筋のフランチャイズ・プレーヤーとしてキャリアを終えることになり、将来的にアメリカ野球殿堂入りを果たす可能性も十分にある。キャリア終盤は成績を落としたものの、間違いなく2010年代を代表する強打者の1人だった。