イタリア・イスキア島 伝統ある山海の恵みをいただく 至極レストラン2選
日曜日にはウサギ料理を食べる、という伝統的な風習が今も残るイスキア。海の恵みも豊かな美食アイランドを満喫。 【画像】美しい海が一望できる店内。 イスキア島のグルメとお土産探しにおすすめのお店を2回に渡りご紹介。
素材の旨みを引き出した繊細な味わいが魅力
◆Ristorante Saturnino(リストランテ・サトゥルニーノ) イスキアの海で獲れたカツオやパラミータ(青魚)が主役の前菜はミントやフェンネルのハーブ、レモンとオリーブオイルといった香りのハーモニーで魚の旨みを引き立てた逸品。 島の中心地、フォリオの港が目の前に広がるこちらは、イスキアの豊かな魚介や野菜をメインにしたリストランテ。 シェフのチロ・マッテラ氏は、「塩は抑え目にし、素材の旨みで味わいを作っていくことを意識している」という。 味の輪郭の決め手となるオリーブオイルはカゼルタ産を中心に南イタリア産が多く、料理に合わせ使い分けている。 繊細なひと皿一皿を風味豊かなイスキアワインとともに楽しみたい。 Ristorante Saturnino(リストランテ・サトゥルニーノ) 所在地 Via Soprascaro 17 (Zona, Via Marina, del Porto) Forio Ischia, Napoli 電話番号 081 998296 営業時間 12:30~14:30、19:30~23:00 定休日 7月~8月は無休、4月~6月、9月~11月1日は月曜休 ※11月2日~3月まで休業
日曜日のご馳走、じっくり煮込んだウサギの味わい
◆Trattoria Il Focolare(トラットリア・イル・フォコラーレ) イスキアのスローフードの代表といえるウサギ料理は、スペイン文化の影響で古くからご馳走として食されており、今でも日曜日にはウサギを味わう風習が残っている。 標高280メートルの静かな山間に店を構える「トラットリア・イル・フォコラーレ」は、アクセス不便な場所にもかかわらずこの伝統料理を求めて多くの人が訪れる。 ウサギの肉はフライパンでソテーした後、テラコッタの鍋に入れてトマトソース、香草などと合わせて約2時間じっくりと煮込む。 ほどよく引き締まった肉質、ソースと相まった肉の旨みが美味しく、この味を楽しみに家族で集いたくなるのも納得。イスキアの思い出にぜひ。 Trattoria Il Focolare(トラットリア・イル・フォコラーレ) 所在地 Via Cretajo al crocefisso 13, Barano Ischia, Napoli 電話番号 081 902944 営業時間 19:15~21:30 ※3月~5月、9月~12月半ばの日曜は12:30~13:45のランチあり 定休日 無休(3月~5月は水曜休) ※12月半ば~2月は休業
梅崎奈津子