石破茂衆院議員がみる岸田総理の「聞く力」と「語る力」
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年7月20日に公開された動画のテーマは「岸田総理 どう評価?」 ゲストは8か月ぶりに登場した自由民主党・石破茂衆議院議員。総理の座を争ったものの、岸田総理とは定期的に会食する仲でもあります。石破氏は今、岸田政権をどう捉えるか?産経新聞の水内茂幸記者と編集長の鈴木邦和がロックオンしました。 【このトピックのポイント】 ・自民党が苦しかったあの頃の石破氏は…… ・岸田さんの「聞く力」と「語る力」 ・総理批判の前に、ひとりひとりが言葉を尽くそう
石破氏は67歳。鳥取県出身、銀行勤務を経て1986年に衆議院議員で初当選後、12回の当選を重ねています。 2012年総裁選に出馬した頃、石破陣営を担当したことから幹事長時代にかけて、石破氏の番記者を務めた水内氏。10年以上の付き合いがあるという水内氏は「こんな日が来るとは思わなかった」と柔らかな笑顔で語ります。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして石破氏に回答していただきました。
石破氏、自民党が苦しかった頃の幹事長経験を振り返る
「総裁選の時には、一緒に秋葉原のネットカフェに視察に行ってみたり、年末に鳥取へ訪問したり、総裁選の演説で全国を一緒に回ったり。党本部からキャンピングカーで選挙応援に行くとかいったこともありましたよね」と、にこにこと思い出を語る水内氏に対し、石破氏はちょっぴり斜にかまえたご様子です。 石破茂氏「産経新聞はねえ、なかなか、なんの恨みがあるのか……」 MC鈴木邦和「石破さんに厳しかったんですか?」 石破氏「だってさあ、産経新聞の憲法改正草案は私が言ったことをそのまま書いているんだよ。おかしいなあ」 水内氏「とくに9条の話をストロングサポートしないんだってお叱りを」 石破氏「俺はいまでもそう思う」 長い付き合いを経て軽妙なやり取りを繰り広げる2人ですが、水内氏がいちばん印象に残っていると語るのは、やはり石破幹事長時代。 自民党が厳しい野党時代を過ごした後に、苦しい中から勝ち取った政権再奪還の時代だったと振り返ります。 水内茂幸氏「自民党は、この時味わった教訓を忘れてるんじゃないかって気もします。かつてないほど苦しかったその時より、今、苦しくなっているんじゃないかという感じがあります」 「38年もやっていればいろんなことがあります。順風満帆、追い風100メートルみたいな時ばかりじゃないですからね」と語る石破氏。 石破氏「内閣支持率1桁、議席数3分の1などの時代もありましたもん。でも今の自民党の議員さんは、政権奪還して自民党はどうだ、すごいだろう、野党はひどいだろうみたいな選挙しかやってきていない人が増えてしまったのでね……」 石破氏は「日本のために、自民党がもう一回信頼される政党にならないとまずいねえとは思っていますけれどね」とコメントします。