ズベレフとの死闘を制したシナーが大会初優勝に王手「メンタル的に持ち堪えようとした」 [シンシナティ・オープン/テニス
ズベレフとの死闘を制したシナーが大会初優勝に王手「メンタル的に持ち堪えようとした」 [シンシナティ・オープン/テニス
ATPツアー公式戦「シンシナティ・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月12~19日/賞金総額790万9030ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に7-6(9) 5-7 7-6(4)で競り勝ち大会初優勝に王手をかけた。 ~シンシナティ・オープンで大会初優勝に王手をかけた世界ナンバーワンのシナー選手~ 接戦の末にセットを分け合ったあと第3セットはすべてサービスキープでタイブレークに突入し、シナーが2度目のマッチポイントをものにして3時間7分の死闘に終止符を打った。 時折足を引きずりこのところ悩まされている股関節の問題を抱えている様子を見せながらもシナーは見事なショットメイキングを披露し、重要な場面で力を発揮して勝利をもぎ取った。 「ときには直感でプレーしなければならないときもある。そして今日はそれば僕の強みだったと思う。いいときと悪いときがあったけど、3時間以上もプレーすれば起こり得ることだ。お互いにとっていい試合だったと思う。彼はサービスがとてもよかったし、勝つことができて凄くうれしいよ」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。 「もちろんフィジカル面は改善しなければならない。グランドスラム大会など大きなタイトルを獲りたいなら、もっと体調を整える必要がある。でも僕はとにかくメンタル的に持ち堪えようとしたし、その点についてとても誇りに思っている。明日はどうなるだろうね」 大会初優勝を目指すシナーは今季5度目の決勝で、第15シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を4-6 6-1 7-6(4)で破って勝ち上がったフランシス・ティアフォー(アメリカ)と対戦する。 ティアフォーは第3セット2-5から巻き返す過程の第10ゲームで2つのマッチポイントを凌ぎ、ATPマスターズ1000大会で初の決勝進出を決めた。
テニスマガジン編集部