【毎日書評】仕事の速い人がやっている「タスクみじん切り時短術」細かく分ける5つのメリットは?
分けるだけでこんなにラクになる
タスクの「みじん切り」をするメリットは、大きく分けて5つあるそうです。 1:ハードルが下がって、スタートしやすくなる 大きなタスクを前にすると圧倒されてしまい、着手することに抵抗を感じてしまいがち。でも複数のタスクにみじん切りにすれば、着手するハードルも下がって次に進みやすくなるのです。 2:細切れの時間に少しずつ進めることができる 多忙な現代のビジネスパーソンは、「きょうは資料づくりだけに集中しよう」などということができないもの。しかし、みじん切りで細かいタスクに分割すれば、会議の合間、外回りの合間、退社前の10分間などの“スキマ時間”を利用して一歩一歩進めることができるはず。 3:アイデアを「寝かせる」時間がとれる デッドライン間際に1日かけてギリギリで作成した企画書よりも、みじん切りで少しずつ進めていった企画書のほうが高いクオリティが期待できるのは当然の話。みじん切りで進めた場合、必然的に何日もかけてアイデアを醸成する時間やひらめきが生まれる余地ができるからです。そのため、質も向上するということ。 4:みじん切りの切り口を他者と共有すればフィードバックがもらえる せっかく提出できた成果物でも、「上司のイメージと違った」「組織が目指していた方向性と違った」ということになってしまったのでは元も子もありません。そこで、みじん切りの途中経過、すなわち「みじん切りの切り口」を情報共有するべき。 「大きなまとまり」だと相手にとっても大きなタスクになってしまい、フィードバックも困難ですが、みじん切りされた途中経過であれば、相手が細かにアドバイスを送ることができるわけです。 5:人の力を借りるべき部分がはっきりする 自分ひとりで抱え込んでしまうのではなく、人の力を借りることも重要。しかも、みじん切りにすれば、「ここまでは自分ひとりでできる」「ここからは〇〇さんに聞いてみよう」という区分けができ、必要以上にひとりで抱え込まずに済むはず。 こうして考えてみれば、タスクの「みじん切り」をすることがいかに有効かがおわかりになるのではないでしょうか?(174ページより) 「時短術」といっても、ここで紹介されているのはよくある小手先のテクニックではなく、「働き方の根本、真髄の部分」にアプローチする考え方。そういう意味では、自分らしい充実した人生を送るための指南書でもあるといえそうです。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: すばる舎
印南敦史