2024年12月、銀行「預金金利」は何%になった? まさに凪とも言えるほどの状況に
日銀は12月19日、金融政策決定会合で、現状の金融政策を維持して追加の利上げを見送ることを決定。 その影響か、銀行の預金金利動向は、まさに凪とも言えるほどの静寂に満ちた状況となった。 しかし、第2期トランプ政権がスタートする2025年は、なんらかの外的要因によって劇的な地殻変動が起きることは十分に考えられる。 2025年という「嵐」の前の静けさか? 弊誌では、2023年4月から日銀の金融政策決定会合が行われるたびに、銀行預金金利の動向を定点観測してきた。その間に、マイナス金利政策が解除され、一気に「金利ある世界」へと進むかと思われた日本経済だったが、2024年の年末も押し迫り、また新たな大いなる停滞を迎えているようだ。 なんと、今回調査における銀行預金金利は、前回調査時から各行とも0.0001ポイントたりとも動かなかったのである。 メガバンク、地方銀行だけでなく、ネットバンク各行に至るまで、普通預金も定期預金もピクリとも動かなかったというのは、この1年半あまりで初めてのことだ。 日銀は、12月19日の金融政策決定会合で、現状の金融政策を維持して追加の利上げを見送ることを決定。追加の利上げが行なわれた7月末以降、9月・10月、そして今回と3会合連続で政策金利は維持され続けている。こうした状況が、銀行の預金金利に影響を与えているのだろう。 とはいえ、年末を迎えるにあたって、家計や資産形成について振り返るのにちょうどいいタイミングでもある。ここで、今あなたが銀行に預けている預金にはどれだけの金利がつくのか、もういちど確認しておこう。 また、記事後半では、2025年という不確実かつ不透明な「嵐」について、見込みを示している。あわせて確認してほしい。 メガバンク 普通預金金利 定期預金金利 5年定期 10年定期 みずほ銀行 0.100% 0.125%~0.350% 0.200% 0.350% 三菱UFJ銀行 0.100% 0.125%~0.400% 0.250% 0.400% 三井住友銀行 0.100% 0.125%~0.300% 0.200% 0.300% ※2024年12月20日現在。太字が前回調査(11月2日)時点で発表されていた金利よりさらに上昇した箇所。 通常貯金金利 定期貯金金利 5年定期 10年定期 ゆうちょ銀行 0.100% 0.125%~0.200% 0.200% - ※2024年12月20日現在。太字が前回調査(11月2日)時点で発表されていた金利よりさらに上昇した箇所。 大手地方銀行 普通預金金利 定期預金金利 5年定期 10年定期 横浜銀行 0.100% 0.125%~0.400% 0.250% 0.400% 千葉銀行 0.100% 0.125%~0.400% 0.250% 0.400% 静岡銀行 0.100% 0.125%~0.300% 0.200% 0.300% 常陽銀行 0.100% 0.125%~0.400% 0.250% 0.400% 京都銀行 0.100% 0.125%~0.200% 0.200% - 福岡銀行 0.100% 0.125%~0.350% 0.200% 0.350% ※2024年12月20日現在。太字が前回調査(11月2日)時点で発表されていた金利よりさらに上昇した箇所。 インターネット専業銀行 普通預金金利 定期預金金利 5年定期 10年定期 PayPay銀行 0.100% 0.125%~0.350% 0.200% 0.350% ソニー銀行 0.150% 0.150%~0.350% 0.300% 0.350% 楽天銀行 0.100% 0.105%~0.250% 0.200% 0.250% 住信SBIネット銀行 0.100% 0.125%~0.400% 0.400% - auじぶん銀行 0.110% 0.150%~0.500% 0.500% - 大和ネクスト銀行 0.100% 0.150%~0.500% 0.500% - みんなの銀行 0.100% 0.200% (貯蓄預金) - (満期設定なし) UI銀行 0.200% 0.220%~0.400% 0.400% - GMOあおぞらネット銀行 0.100% 0.100%~0.120% 0.120% 0.120% ※2024年12月20日現在。太字が前回調査(11月2日)時点で発表されていた金利よりさらに上昇した箇所。