梅雨入りまだ?気温30度以下でも湿度80%以上で『梅雨型熱中症』の恐れ 記録的な暑さが続く関西
■熱中症の危険度が高まっている 「梅雨型熱中症」に注意
この状況は、「人」にも影響が及びそうだ。 気象予報士 片平敦さん:梅雨入りが遅く、熱中症の危険度が特に高くなっている。つまり気温は高くなっている。とはいえ梅雨も近く、湿気も増えている。晴れたらとにかく蒸し暑い日が増えている。 大阪市内の病院を取材すると…。 北野病院救急科 平川昭彦医師:先週ぐらいから、気温も上がって湿度高くなって、救急車の台数が倍近く増えてきている。高齢の方が、もともと心臓病、糖尿病などの持病を持っていて、水分や食事がとれず、体調を崩して救急搬送される方が増えています。 さらに今後は、「梅雨型の熱中症」にも注意が必要だという。 北野病院救急科 平川昭彦医師:気温が30度以上になってなくても、湿度が80%以上になると、熱中症になりやすい。湿度が高くなると、汗が出にくく、のどが乾きにくい。脱水になっていても水分補給をせず、最終的に気付いたときには重症になっている。梅雨型熱中症のひとつの特徴だと思います。 梅雨入りと夏本番を前に、いま、より一層の警戒が必要だ。
■湿度80%以上は熱中症リスクが高い 「ムッ」としたら除湿を
北野病院の平川医師によると、気温が30度より低くても、湿度80%で熱中症の危険があるそうで、部屋に入って「ムッとする」と感じたら、除湿器やエアコンの除湿機能を活用してほしいとのこと。 ことしは梅雨に入る前から、対策をしっかりしていかなくてはいけない。 関西テレビ 加藤さゆり報道デスク:湿度に注目するのは、今まであまりなかったかもしれませんが、できるなら気温だけではなく、湿度にも目を向けていただく。たぶん湿度が80%になっている所では、たぶん『ムッ』どころじゃないと思います。その手前で、おそらく『ムッ』と感じると思います。ただそれもやっぱ人によって感じ方が違うので、ご自身の体によく聞いて、本当に『ムッ』と、なんかむしっとするな、嫌だなと感じたら、エアコンの除湿を使っていただき、ぜひ敏感に反応いただけたらと思います。 特にお子さんや、ご高齢の方はしっかりと対策しなくてはならない。 ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:意外なんだけど、熱中症になってしまう場所は、カンカン照りの外をイメージするけど、実は家の中が多いんです。それで高齢者がやっぱり多いわけですよ。よく水をこまめにとか、クーラーをできる限り切らないようにとか言うけど、“だいたい”じゃなくて、やっぱりこれをしっかりルール化する。 例えば1時間に1回、どれぐらい飲むとか、インターネットで調べたらありますから、“こまめに”じゃなくて、ルールをちゃんと決めるということ。それから高齢者は家族とかが、一人暮らしであれば必ず電話して、夜寝る前にクーラー入れてる?と確認をするとか、そうやって、ちゃんと“だいたい”じゃなくて、きちんとルール化していく事も、ぜひやってほしい。 これから本格的な夏になっていくので、今から対策していただきたい。 (関西テレビ「newsランナー」2024年6月19日放送)
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