昇格組の新潟明訓、北越を4-0撃破で首位浮上
右サイドの大森はドリブル突破、クロス、決定力で勝利に貢献。ハイボールの競り合いでも対峙(たいじ)した選手に競り勝ち、攻撃の起点となり続けた。上背はないが、相手の死角か飛び込むジャンプヘッドで空中戦を制し、チャンスを拡大させたウインガーは、「今日は自分の良さが出せた。コンスタントに力を発揮できる選手になり、チームに貢献したい」と笑顔を見せた。 今季初勝利を奪えなかった北越の荒瀬陽介監督は「課題はセットプレーの守備。身長差などのミスマッチはあるが、ここを乗り越えて強くなっていきたい」と前を向く。守備は4失点し、攻撃陣も完封されたが、やりたいサッカーができる時間も長かった。中盤の底でバランスを取った須藤も「自分たちの時間もあった。ただ、負けは負け。最後、崩しきる部分。自分も含めてゴールへの意識、距離感を練習から見つめ直したい」と次戦をにらんだ。 新潟明訓は開幕3試合で2勝1分けと好スタートを切った。選手は90分間タフに走り続け、今季2度目の完封勝ち。攻撃は速攻と遅攻を使い分け、守備は隙を見せなかった。坂本監督は「今年の選手はたたき上げの世代。チームで勝つことにコミットしている感じがある。この勝利に満足することなく、さらに成長していきたい」と、勝ってかぶとの緒を締めた。 (文・写真=編集部)