塾通いを無理強いしていたかも… 焦りの中、息子とのすれ違いで気付いたこと
塾の時間になると部屋に閉じこもるように
中学生になると、部活中心の生活になった長男。学校・部活のストレスをゲームで発散してどうにか通学するといった状況で、学習に割く余力はありませんでした。塾に行く時間になると、部屋に閉じこもるようになったといいます。 「宿題をやってないし、授業にもついていけない、と。 オンラインの振替授業を受けるから、という条件で塾を休みがちになりました。オンラインでの視聴は、ただ流しているだけでした」 (紬起さんの投稿より *一部編集) オンライン授業をただ流しているだけでは、授業に付いていくことはできない。だから、ますます通うのがおっくうになる。さらに授業についていけなくなるーー。負のループに陥りつつも、月謝はかかり続けます。いら立ちを覚える紬起さんでしたが、「塾をやめさせる」という決断は渋り続けていたんだとか。 「主人は、このままだと意味がないしお金がもったいないからやめればいいと 言いました。 子どもも、やめることに少し不安はあったようですが、異論はありませんでした。 でも、私は、とても不安でした。 このまま塾に行ってても、行ってなくても点数は変わらないだろう。 そうは解っていても、 とにかく不安で仕方なかったんです。 だって、高校受験で学力を問われるのは確定なんですから」 (紬起さんの投稿より *一部編集) 不安で仕方がないからこそ、安心材料として塾を残しておきたい。そんな思いもあったのかもしれません。 「いつか、この子の勉強をやる気のスイッチが入った時に、すぐに学べる環境を提供しておきたい。 今はできなくても、やり始めれば、できるはず」 (紬起さんの投稿より *一部編集) 「子どものため」と思いつつ、追い込まれた気持ちから冷静な判断ができていなかったのかもしれません。それが無理強いにつながっていたのかも……。どうにか自分の気持ちに折り合いをつけ、中学2年生の2学期に、塾を退会しました。