定食屋で食べ残しを「持ち帰りたい」とお願いしたら、拒否されました。もったいないのになぜ…?
食品ロスの廃棄コストはいくらかかるのか?
消費者庁によると、日本における食品ロスは年間522万トン発生しており、そのうち飲食店などの事業者からは全体の53%を占める275万トン排出されています。事業系食品ロスには、食べ残しをはじめ、規格外品や返品・売れ残りなどが含まれます。 食品ロスを含む一般廃棄物の処理費用には年間約2兆円が使われており、国民の税金で賄われているのが現実です。国民一人当たりの年間負担額は1万6800円といわれているため、こうした「もったいない」を減らすために、自分にできることから考えていきましょう。 外食のときは、食べられる量を注文したり、小盛りやハーフサイズを選んだりするなど、食品ロスを少しでも減らすために意識することが大切です。
持ち帰りを拒否されるのは食中毒のリスクを減らすため
飲食店で食べ残したものを持ち帰ろうとしたところ、お店から拒否されることもあるでしょう。お店としては食中毒のリスクを考えて持ち帰りを拒否している可能性が高いため、「もったいない」と思うかもしれませんが、理解しなければなりません。 食べ残しの持ち帰りが可能であっても、リスクを理解したうえで自己責任で食品を管理することを忘れないようにしましょう。 日本では、食品ロスの廃棄に多額のコストがかかっています。そのことをよく考え、飲食店ではなるべく食べ残しを出さずに済むよう、食べきれる量を意識して注文することをおすすめします。 出典 厚生労働省 食品 食べきれなかった料理を持ち帰る際の留意事項 消費者庁 食品ロス削減ガイドブック 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部