星稜が本格始動 帰郷後初、小諸商と練習試合 /石川
第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場した星稜の選手たちは30日、金沢に帰郷後初の練習試合を組み、小諸商(長野)に2戦全勝した。センバツの余韻に浸る間もなく、来月20日には春の県大会が開幕する。 【熱闘センバツ全31試合の写真特集】 習志野(千葉)に敗れたセンバツ2回戦から2日。小諸商との2試合を終えると、林和成監督は「新2年生がどれだけ頑張れるかが夏を占う意味で大事になる」と語った。2年生では既に内山壮真、知田爽汰両選手が打線の主軸を担うが、指揮官は3年生を突き上げる存在がさらに増えてほしいと考えている。 練習試合2試合目で先発登板した左腕の安土慶投手(富山・氷見市立北部中出身)もその1人だ。センバツは打撃投手としてチームに同行。甲子園では1回戦で対戦した履正社(大阪)の清水大成投手(3年)ら全国区の左腕の姿を目に焼き付けた。 練習で100球以上を投げ込んでいるうちに「背番号がほしい」という思いは強くなった。チームにとっても、寺沢孝多投手(3年)に次ぐ左腕の台頭が待たれる。「春の県大会でメンバー入りし、夏の甲子園でも投げることができれば」。野心を胸に腕を振り続ける。【岩壁峻】