《連載:衆院選2024 茨城選挙区情勢》 7区 自民前職に新人挑む
衆院解散を受け、与野党は選挙戦を事実上スタートさせた。15日公示、27日投開票の短期決戦。定数「10増10減」を受け、新たな区割りで行われる。茨城県内では7小選挙区の立候補予定者が早くも前哨戦を繰り広げる。 ■7区 立候補予定者 永岡桂子 70 自前(6) 中村勇太 38 無新 自民前職に無所属新人が挑む。大票田の古河市の得票が鍵を握る。区割り改定で、前回選挙で1区だった下妻市の旧下妻市地区が7区に加わり、支持拡大も重要となる。 7区は過去6回にわたり、引退した中村喜四郎氏と永岡桂子氏が接戦を繰り返してきた。中村氏は2005年の衆院選以降、5回連続で小選挙区で勝利。21年は永岡氏が初めて小選挙区を制した。中村氏の長男、勇太氏が出馬し、永岡氏との選挙戦が引き継がれる。 永岡氏は地元を小まめに回り支持固めをしてきた。前回と同様に選挙区内の8首長らの支援を受け、公明との協力体制も築き上げている。文部科学大臣に就任中は教育改革などに取り組み、これらの成果と6期の実績を掲げ、前回に続いて小選挙区での勝利を目指している。 中村氏は古河市選出の県議。後援会「喜友会」を引き継ぎ、県西全域で知名度向上に力を入れる。出馬表明後、街頭でのつじ立ちでは「新旧交代を目指す挑戦者」をスローガンに「自民政治は権力の暴走だ」と強調。世襲批判には「努力を重ねる」と主張する。(おわり) 立候補予定者の年齢は投票日現在。丸数字は当選回数。並びは衆院解散時の各党勢力。略称は自=自民、立=立憲民主、維=日本維新の会、共=共産、国=国民民主、れ=れいわ新選組、無=無所属
茨城新聞社