松平健『暴れん坊将軍』、新春特番で17年ぶりに復活 『SHOGUN』を成功させた真田広之の手腕に感動し、「オレも将軍をまたやりたい」と話していた
「余の顔を見忘れたか!」──悪代官は忘れたとしても、国民は忘れるはずがない。往年の人気時代劇『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)が新春特番で帰ってくる。もちろん上様は松平健(71才)。撮影はこの10月末から始まり、松平は10月23日に自身の大阪での公演を終えると、そのまま京都の撮影所へ向かった。 【写真】凛々しいスーツ姿の松平健。他、京都東映で『暴れん坊将軍』の撮影に臨む、生稲晃子、松平健、松金よね子なども
「クランクインの日は松平さんが現場に入ると、スタッフから『お帰りなさい!』という声が飛び交いました。なにしろ17年ぶりですからね。この間、長年『暴れん坊将軍』を支えてきた人は亡くなったり、年をとって退職した人もいる。新しいスタッフも加わりましたが、まだ現役で頑張っているスタッフの多くが再集結しました」(映画会社関係者) 松平演じる8代将軍・徳川吉宗が、“貧乏旗本の三男坊”を名乗って庶民に紛れ、悪をこらしめる痛快時代劇『暴れん坊将軍』は、1978年から2003年まで12シリーズが放送され高い人気を誇ったが、2008年のスペシャルドラマを最後に制作が途絶え、今作は実に17年ぶりの新作となる。 「今年は松平さんの芸能生活50周年、テレビ朝日の開局65周年の節目の年ということで、“暴れん坊将軍を再び”というオファーをしていたそうです。長く続いた役を再び演じることに後ろ向きの俳優も多いなか、松平さんの返事は、“即イエス”でした」(芸能関係者) 松平といえば、2004年に初披露した曲『マツケンサンバII』が、SNSなどを通じて人気が再燃中だ。 「暴れん坊将軍は知らなくても、マツケンサンバは知っているという若者たちがかなり増えていて、松平さんは“いまの自分なら新しい層に時代劇を届けられるかもしれない”と手応えを感じたそうです」(テレビ局関係者) さらに松平を奮起させたのが、真田広之(64才)が主演・プロデュースし、エミー賞で史上最多の18部門を受賞した海外ドラマ『SHOGUN 将軍』だったという。 「松平さんは『SHOGUN』をいち早く見ていて、出来栄えのよさと、ハリウッドでこのドラマを実現させた真田さんの手腕に感動し、“『SHOGUN』はすごい、オレも将軍をまたやりたい”と周囲にまくしたてていたそう。また、“これまでとは違う暴れん坊将軍を見せたい”という松平さんの要望で、今作は三池崇史さんが監督を務めることになりました」(前出・テレビ局関係者) 三池監督といえば映画『クローズZERO』や『悪の教典』をはじめとするバイオレンス作品の巨匠。彼の監督作である時代劇映画『十三人の刺客』でも血の海が広がる場面などが登場した。ファンからは、吉宗が“残虐将軍”として描かれるのではとの懸念も聞かれたというが……。 「三池監督起用の最大の理由は馬を走らせるシーンの撮影がうまいことで、血を見るシーンは目立っていないとか。もちろん殺陣も見どころで、松平さん演じる吉宗が25人を相手に立ち回る場面もあるようです。現場では“さすがマツケンサンバで鍛えられている”と、71才とは思えない軽快な動きに驚きの声が上がっています。 若い子たちにも知名度抜群の松平さんですが、街ではやはり『上様!』と声をかけられることが圧倒的に多い。その一つひとつに微笑み返すのですから、まさに“名君”です」(前出・テレビ局関係者) ※女性セブン2024年12月19日号