アメフト・品川CCブルザイズ「X1SUPER昇格への秘密兵器はグレーター品川エリアとの関係構築にあり」
~グレーター品川のチームだから応援する
フィールド内での苦戦は目立つが、クラブの周辺環境は着実に前進している。2022年に品川CCに加わり、ブルザイズ東京からチーム名を変更。「品川駅港南口を中心としたグレーター品川のチーム」の一員として活動をしている。 「『株式会社品川カルチャークラブ(品川CC)』はサッカー、3×3 バスケ、チア、アメフトの活動をしている地域総合スポーツクラブ。スポーツ文化の発信、地域の方々の交流の場所になることを目指しています」 「品川CC参加当初からグレーター品川エリアの企業、住民の方々が地域イベントへの参加に積極的に声をかけてくれました。チームの知名度も少しずつ高まっています」 ブルザイズは後援会員、個人オーナー、そして複数企業による「市民オーナー制度」を採用している。グレーター品川エリアとの結び付きが強まればチーム基盤も強固になる。 「ブルザイズは地元との関係を大切にしていきたいと思います。グレーター品川エリアには昔から住んでいる人による下町の雰囲気がある。エリアの開発に伴い、新規で移り住んできた方々も多く、新旧両方が混ざった自分たちの文化を作り始めている真っ最中。その中で欠かせない存在になれれば嬉しいです」 地域イベント参加など現実的な活動は天王洲や品川駅港南口が多い。しかし品川というキーワードを通じ武蔵小山、戸越、中延といった地域の方々がスタンドへ応援に来るようになった。 「『品川だから応援するよ』という人が多い。選手やスタッフの知人だからではなく、品川のチームだから応援してくれる。地元に根付くというのはこういうことかなと思います」
~ブルザイズが人生における楽しみの1つになりたい
3年後のX1SUPER昇格を目標に掲げている。品川CCの一員として活動することで可能性も高くなると感じている。 「現状、ブルザイズの運営活動費は年間約1,700万円でX1SUPERのチームとは桁が1つ異なると思います。しかし、まずは約3,000万円を確保することができれば、X1AREAを勝ち抜き、X1SUPERに昇格できる可能性はあると思います」 「X1SUPERに昇格できればライスボウル勝利で日本一になれる可能性もある。チームへの興味や注目度も大きく変化するはずです。企業、個人のオーナー数を増やし、チーム強化と環境改善ができると思います」 グレーター品川エリアのチームというアドバンテージは大きい。古くからの住民に加え新規流入者が増えている場所であり、地域開発と共に各種企業も次々と集まっている。 「グレーター品川エリア全体で約50万人のプラットフォームになりますから、しっかり密着することでファンや支援者を増やしたい。多くの住民と多くの企業の両方が存在するエリアを本拠地にすることのメリットは、かなり大きいと思います」 しかし「地域のチームだから協力して欲しい」だけでは限界がある。グレーター品川エリアの人々にとって本当に価値のある存在にならないといけない。 「誇りを感じられるチームになる必要がある。自分の大事なチームと感じられれば思い入れも変わる。ブルザイズという1つの楽しみを各自の人生に加えて欲しいです」