金は高騰も天然ダイヤは下落“10年で3割減” 背景には「人工ダイヤの進化」 国内唯一の企業を取材
【株式会社イーディーピー 藤森直治社長】「じゃあどうぞ」 今回は、普段は入ることのできない工場に、特別に潜入させてもらえることに。 中にあったのは、数十台もの、高そうな機械です。 【株式会社イーディーピー 藤森直治社長】「ここは湿度のコントロールをしています。厳しいコントロールをしているので、普段は閉じています」 まず最初に使うのが、原料となる「結晶」に、イオンを注入するというこちらの装置。その価格、中古でも数億円です。
そのあと、「結晶」を成長させます。 【株式会社イーディーピー 藤森直治社長】「どうぞ中、見てください。赤いのが見えますでしょ」 装置の中は、こんな感じ。 高温のマイクロ波をあてて大きくするということで、中は、1000度以上になっています。 さらに、レーザーを使い、適切なサイズにカット。 こうして最先端の技術を詰め込み、出来上がったのが…。
【株式会社イーディーピー 藤森直治社長】「この14ミリくらいので、9カラットができます」 ただのシートのようにも見えますが、こちらが「人工ダイヤモンドの素」、「種結晶」と言われるものです。 「種結晶」を海外の工場でさらに成長させると、私たちがよく見る、「ダイヤモンド」になるのです。 わずかな産地にしかない「天然ダイヤ」は当然、生産量も限られますが…。 【株式会社イーディーピー 藤森直治社長】「年間20万カラットぐらい作ることが可能です。早ければ2035年には半分以上が人工(ダイヤ)という時代を迎えると思います」 人工ダイヤの「超大量生産」もあり、天然ダイヤの価格は、この10年で3割減となりました。 (アナリスト ポール・ジムニスキー氏によると) でも、人工ダイヤのスゴいところは、大量生産できることだけではありません。
■天然を上回る“輝き”の人工ダイヤ SNS栄えで需要高まる
「ダイヤモンド」の在り方を変えてしまうかもしれない、「人工ダイヤ」。 その驚きのクオリティとは? 大阪・梅田で結婚指輪などを販売するこちらの店では、「ラボグロウン」と呼ばれる人工ダイヤモンドを取り扱っています。
【関連記事】
- ■骨董品市場で5億円の価値『幻の貨幣』50万枚発見 戦時中の金属不足で製造された「陶貨幣」 さらに貴重な「10銭陶貨」埋まっている可能性も
- ■「限界ニュータウン」新築時2600万円が113万円 「だまされたとは思わないけど…」 “バブル期”開発 街から離れ病院も学校もなく
- ■「投資に興味ある?」22歳女性が同級生の誘いからわずか1カ月で自ら命を絶つ 娘と2人暮らしだった母「本当に腹立たしい。他の被害者助けたい」と提訴
- ■「破産です。給料は払えません。即時解雇です」 船井電機が破産手続き 突然の知らせに従業員「あと数年、数ヶ月はもつと思ってた」
- ■「孫に買うたろうと…」言い訳するハイチュウ女vs万引きGメン 大量万引きのすえ懺悔する女も 店にとって「死活問題」他の客にも影響