Skateboarding Unveiled vol.12 ~ストリートとパーク~
以上がスケートボードフォトグラファーのタイプ別分析になる。 では最後になぜこのようなことを書いたの述べて締めたいと思う。 自分はフォトグラファーとして、業界のメインストリームがストリートからパーク(コンテスト)に移り変わる様を、専門誌というフィルターを通してメディア側からリアルに見てきた。それは社会的に見てアンダーグラウンドからメジャーへの階段を駆け上がっていった過程でもあったと思う。 それと同時に、スケートボードは日本社会においてものすごくハレーションを起こしやすいものであることも身に染みて感じている。 だからこそ双方にとって良い未来が実現できるように、間に立ってクッションとなる存在が必要であると思うし、それができるポジションのひとつが、業界の深いところからマスまでを見てきた自分ではないかと思っている。 実は今回が「Skateboarding Unveiled」コラムの最終回。 もともとハレーションという言葉は写真用語のひとつで、強い光の影響を受けて発生する現象を指すことから、「悪影響を及ぼす」といった意味でビジネスでも用いられている。そこでスケートボードで起きやすい社会的なハレーションを、自分の専門分野である写真から間接的に表現し、これから解決すべき課題を挙げさせていただいたつもりだ。自分はこれからもスケートボードの明るい未来のために活動していきたいと強く思っている。 皆さんがもしスケートボードに興味があれば、これからも私の写真や記事を目にすることがあるはずです。その数が多ければ多いほど明るい未来に進んでいると思ってください。これからもそのために全力で突っ走ります。 どうもありがとうございました。
吉田佳央 / Yoshio Yoshida 1982年生まれ。静岡県焼津市出身。 高校生の頃に写真とスケートボードに出会い、双方に明け暮れる学生時代を過ごす。 大学卒業後は写真スタジオ勤務を経たのち、2010年より当時国内最大の専門誌TRANSWORLD SKATEboarding JAPAN編集部に入社。約7年間にわたり専属カメラマン・編集・ライターをこなし、最前線のシーンの目撃者となる。 2017年に独立後は日本スケートボード協会のオフィシャルカメラマンを務めている他、ハウツー本の監修や講座講師等も務める。 ファッションやライフスタイル、広告等幅広いフィールドで撮影をこなしながら、スケートボードの魅力を広げ続けている。
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