山下リオがラップをする小学校教師に 樋口日奈、剛力彩芽ら共演『雪子 a.k.a.』公開決定
山下リオが主演を務める草場尚也監督作『雪子 a.k.a.』が、2025年1月にユーロスペースほかにて全国順次公開されることが決定した。 【写真】『雪子 a.k.a.』場面写真 本作は、「PFFアワード2019」で日活賞とホリプロ賞の2冠を受賞した『スーパーミキンコリニスタ』で注目された草場監督の劇場用映画初監督作品。29歳となり人生に迷った主人公の小学校教師・雪子が、ラップを通して自分と向き合い、答えを探しながらコトバに乗せて気持ちを開放していく姿を描く。劇中で雪子が披露するリリックは、ラッパーのダースレイダーが本作のために書き下ろしている。 2024年9月にアルゼンチンで開催された、「第2回ブエノスアイレス州国際映画祭」で SIGNIS賞を受賞した本作は、今後もイギリスの「ウェールズ国際子ども映画祭 2024」などの映画祭にも参加する予定だ。 山下は主人公の雪子を演じ、同僚教師役で樋口日奈、占部房子が出演。また、雪子の恋人や友人役を渡辺大知、剛力彩芽らが演じ、雪子の父役を石橋凌が務める。 あわせて公開されたメインビジュアルには、たくさんの言葉が書き殴られた黒板を背に佇む雪子(山下リオ)の姿が写し出されている。 主演の山下と草場監督からはコメントも到着した。 コメント 山下リオ(主演) この映画のオファーをいただいた時、私は雪子と同じ30歳。事務所から独立してすぐのことでした。ただ漠然とした不安を抱える雪子は、そんな私自身と重なり、いつしか同化していたように思います。 「人は自信をなくすと透明人間になってゆく」、演じていて強烈に感じたことです。でも、自分に色をつけられるのもまた自分です。 この映画は、自分らしく生きるために1ミリでも1センチでも、前に進もうとする雪子の姿がたくさん映り込んでいます。 透明人間はどこにでもいるし、明日の自分がそうかもしれない。 そんな方々に愛を込めて、『雪子a.k.a.』を届けたいです。是非、劇場でご覧ください。 草場尚也(監督) 私自身が教員免許を持っていて、元々は小学校教諭を目指していたことから企画が開いていきました。そして、いま一番好きなヒップホップ・ミュージックを掛け合わせています。この企画を始めてから、サイファーにも通いました。とはいえ即興は苦手で、ラップもできたものではありません。即興が苦手というのは、他者とのコミュニケーションでも同様で、あの時こう言えばよかった、など躓きを感じることが多々あります。 でも、映画は即興ではないから。時間をかけて考え、主人公・雪子に想いを託し、素敵なスタッフ・キャストに恵まれて完成することができました。 東京で生活している女性が主人公ですが、地元の長崎でも一部撮らせて頂きました。映画作りをするたびに、たくさんの支えがあることに気付かされます。 観客の皆さんにとって、雪子が生きる世界に没入し、その在り方や感情を追体験できる映画になっていたのなら嬉しいです。
リアルサウンド編集部