【東京・京都】スイーツ賢者が推す「素材重視のクラフトジェラート」最旬ジェラテリア2選
ジェラートブラーボ [東京・代官山]料理人の感性が作る素材を慈しむジェラート
2023年にオープンした、その名も「BRAVO」なジェラテリア。イタリア料理の名シェフ、小林秀徳さんが監修したレシピで作るジェラートには、ほかとはひと味違う魅力があります。「とことん素材にこだわり、農園や牧場に足を運んで自分たちの目と舌で選び抜いた材料で、毎日丁寧に作っています」と、店長の斎 沙紀(さいさき)さん。 ミルクベースのジェラートには完全放牧で育ったジャージー牛の乳を使い、さらにジャージミルクの生クリームを合わせるというこだわりよう。フルーツはフレッシュな果実を、野菜も生のものを使っているそうです。 <写真>イートインメニューは2種類の盛り合わせ(800円~)が基本。「放牧ジャージー牛乳100%ジェラート」や「大人の塩キャラメル」などの定番と、季節の食材を使ったフレーバーを常時8~9種類程度用意している。〈写真上、奥から〉ゴールドラッシュ/キャメルソルト ピスタッキオ/ヨーグルト&ミルティッロ アマゾン・ミックス/フィオール ディ ラッテ
なかでもトリュフは特別。冬の旬の時期に輸入したフレッシュなトリュフを細かく刻んで練り込んでいるので、香りや食感が豊か。「トリュフのジェラートには相性のよい卵を配合しています」と話す製造担当の白石星来さんも、料理人として長くキャリアを積んだ方。 料理を組み立てるように素材と向き合い、緻密で繊細なパティシエの技で丁寧に作る料理人のジェラート。その味わいは、まさに“ブラボー!”です。 【賢者はここに注目!】 「店内の厨房でシェフが少量ずつ作る出来たてのジェラート。持ち帰り用でさえ作り置きせず、その日に作るとのこと。食材ごとに合わせてベースを作り、その味わいを最大限に引き出してくれます」(chicoさん) <写真>〈左〉「アマゾン・ミックス(写真上6)」のトッピング。手前からブラジルナッツ、カカオニブ、マカンボ。〈右〉トリュフのジェラートは、卵ベースのジェラートに黒トリュフを加えた「トリュフ」と、チョコレートジェラートに黒トリュフを入れた「チョコトリュフ」の2種。 【ジェラートブラーボ】 東京都渋谷区恵比寿西1-33-18 コート代官山102 営業時間/12時~20時 定休日/月曜(祝日の場合は翌火曜) ※サイトでも購入できます。 おすすめ下さった“スイーツ賢者”は… chicoさん●スイーツライター。雑誌やウェブサイトにスイーツの記事を寄稿するほか、ECサイトでの商品監修やセレクトも手掛けている。『anan』で「chicoのお菓子な宝物」を連載中。 撮影=高嶋克郎、高嶋佳代 取材・文=中井シノブ、沼田実季 編集=谷口恭子(婦人画報編集部) 婦人画報2024年8月号