廃品回収は実行する人にどのようなメリットがあるの? どこかで儲けに変わるのでしょうか?
生活の中で、廃品回収が必要になるタイミングは意外とあります。特に多いのが引越しです。 新居に持っていく荷物をなるべく減らすために断捨離をするケースが珍しくありません。引っ越しのときに廃品回収業者へ廃品回収の依頼をした経験がある方も多いでしょう。 そこで、本記事では廃品回収業者が利益を出す仕組みと共に、廃品回収の利用方法についても紹介していきます。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
廃品回収と不用品回収の違い
廃品回収とは再生させることを目的に、古紙などの廃品となった資源を回収する行為のことを指します。似た言葉に不用品回収がありますが、環境省では廃品回収業者と不用品回収業者の呼び方を不用品回収業者に統一しており、法的な違いもありません。 しかし、現実的には廃品回収と不用品回収では回収する対象物に違いがあります。廃品回収の対象物は以下の通りです。 ●新聞紙や段ボール、書籍などの古紙 ●牛乳パックなどのリサイクル可能な紙製品 ●アルミ缶とスチール缶 ●瓶 ●利用しなくなった布 ●使用可能な家電 上記は一部であり、廃品回収業者によって回収できる品物は異なるため、回収を依頼する場合は事前確認が必要です。 廃品回収ではリサイクル可能、いわゆる換金できるものを対象物としています。対して、不用品回収においては換金の可否は関係なく、回収物の所有者が不要と判断したもの全てが対象です。 つまり、不用品回収の方が回収できる対象物の範囲が広く、廃品回収の対象物も不用品回収に含まれます。
廃品回収が利益を出す仕組み
廃品回収によって利益を生み出す方法はいくつかあり、収入の柱が複数ある点が特徴の一つといえます。廃品回収で利益を出す具体的な方法を、以下にまとめました。 ●リサイクル後、別の製品に再構築して販売 ●海外輸出 ●修理後、利用可能な状態にして再販売 ●販売可能な一部のパーツのみ抽出して販売 ●有料回収 需要が無いなどの理由によって国内で再販売できない製品であっても、海外ではできるケースがあります。特に自転車やバイクのような乗り物は東南アジアやアフリカなどの発展途上国では需要が高い場合が多いです。 日本製であること自体に価値があり、人気も高いことから重要な収入源となっています。 国内だけの販売ルートでは余らせがちな在庫を効率的に処分でき、需要が無いことから再販売市場で売れずに在庫過多で困ることを防ぐ意味でも、海外輸出は大きな意味を持ちます。 廃品回収という行為から多角的かつ、多重的に収益を上げられる構造そのものが「儲かる」理由ともいえるでしょう。例えば、有料回収によって直接的な収益を得た後、海外輸出や再販売によってさらなる利益を生み出せます。 なお、再販売できない製品などは利益に繋がらないものの、児童養護施設などの非営利団体へ寄付する場合も少なくありません。