世界的ラリースト篠塚建次郎さん 「生涯現役」で走り抜けた75年
三浦友和の姉と結婚
プライベートでは87年、俳優・三浦友和さんの姉で、百恵さんの義姉にあたるひろ子さんと結婚。ひろ子さんは山梨県の清里でペンションを営むが、篠塚さんもラリー参戦時などを除いて「完璧にペンションの親父さんをこなしていた」(ひろ子さん)という。 家の中で物の配置が少しでも変わるとすぐにぶつかる面も。ひろ子さんいわく「息子が“家の中でもハンドルを握らせたらぶつからないよ、きっと”と笑っていたくらいです」。 3月18日、膵臓がんのため長野県諏訪市内の病院で死去。享年75。がんは5年前に見つかって手術したが、「篠塚建次郎はいくつになっても元気で生涯現役で走り続けているんだ」と言って病気を伏せたまま、昨年11月の「WRCフォーラムエイト・ラリージャパン」まで現役で活動を続けた。 ひろ子さんによると、普段の運転では「道に迷わないし、必ず正しい方へ進む動物的な勘もすごかった」。 一方で「平坦でごく普通の道だとつまらないらしく、ほとんど私が運転を代わっていました」。今は大空を疾駆する篠塚さんである。
「週刊新潮」2024年4月4日号 掲載
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