東京・広島の片道760kmを電気自動車で何度も往復。街乗りはクラシックカー。大阪万博で話題の建築家が愛車を語る
東京⇔広島の旅路=建築・農業・地球環境を考えるプロジェクト
東京から広島まで片道約760km。これまで6回前後往復し、購入して1年弱で約10,000kmほど走ったそう。 「ボルボの担当者によると、日本で一番走っているEVなのではないかといわれました。充電を含めて片道15~17時間の旅路。これはオートパイロットなしではありえません」 「EVインフラの現状、メリット、問題点、解決策などあらゆることをリサーチしながらロングライドしつつ、農業に向き合っています。僕の代からは完全無農薬、不耕作のリジェネラディブ農業に挑戦しています。まあ、一年目は見事に失敗しましたが(苦笑)。 これは建築と、食と、地球環境をひとつなぎに考える小野寺匠吾建築設計事務所としてのリサーチプロジェクトでもあります。 限界集落の田んぼの景色の中を品川ナンバーのC-40で走っていると、地域の人々がUFOを見ているような顔で見て、驚いているし、家の前に停めていると近所の農家さんが軽トラで偵察に来ることもあって面白いですね」
クラシックな車に心惹かれる
小野寺さんに次に手に入れたい車を尋ねると、クラシックカーのEVコンバート(エンジンをモーター、ガソリンタンクをバッテリーに置き換えた車)に最も興味があるとのこと。 「スポーツカーのジャガーXJSのEVコンバートを見積もりしたところ、車体価格+1,500万程度といわれてひとまず断念…。コストを無視すればコンセプトカーのアルファロメオのトーテム・ジュリアGT electric」も理想です。 一方で、一周まわってクラシックなガソリン車を手にしたいともあらためて思う。85年モデルのジャガーXJS、フォードのマスタング、アウディの1983オールロードクワトロ、ポルシェ914(ワーゲン・ポルシェ)に乗ってみたいですね」 小野寺さんの好みの車は、世界トップクラスのカーデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロが1960~70年代にデザインした車が多いそう。ランチアデルタ、アルファロメオのアルフェッタGT、ジュリアクーペ・スプリントGTなども挙げてくれました。 「ちなみに広島では軽トラ、不耕起栽培用のトラクター(ローラークリンパーなど)が実務的に必要ですね。あと、最寄りのコンビニまで10㎞あるので、スウェーデン発の電動バイクCAKEがリアルに欲しいです」