東京・広島の片道760kmを電気自動車で何度も往復。街乗りはクラシックカー。大阪万博で話題の建築家が愛車を語る
ボルボのC-40がもう一台の愛車。日本で最も距離を走っている電気自動車⁉
小野寺さんのもう一台の愛車が、「Volvo C-40 Recharge (2023年)」、そう電気自動車(EV)です。そもそものきっかけは、2021年に東京と広島での二拠点生活をスタートしたこと。現在、限界集落の地、広島県三原市大和町蔵宗にある築100年以上の民家を改修して暮らしています。 「家の眼前に広がる8反もの広さの田んぼも引き継ぎ、農業に携わることになりました。民家の管理と農業のために頻繁に通うことが想定されて。 小さい子どもを含む家族を連れて飛行機&レンタカーを利用するコストや手間を考慮すると、東京⇔広島間を車移動することを検討し始めて。速くて走れて、荷物を運べて、何よりもオートパイロットの機能が搭載されている新たな車で通うことを考えるようになりました」 同時期に、大阪万博の仕事に携わるようになった小野寺さんは、エネルギーやCO2、地球環境のことを深く考えることが多くなっていました。ひとりの建築家としていち早くEVを実践する必要があると考え、2年ほどの間、ずっと新しい愛車を探していたそう。
2年間検討に検討を重ね、車屋の車屋によるEV車を選択
「アウディ、ジャガー、メルセデスなど、いろいろ試乗したもののどうもパッとしなくて。そんなときに、スウェーデンのpolestar 2という車を発見して、僕のEV欲が頂点に達しました! Polestar(ポールスター)は、ボルボのエンジニアリングチームであり、ボルボから独立したEV専門メーカー。Appleのようにデザインやブランディングが洗練されており、インハウスの建築家によるミニマルで尖ったショールームに、日本では見たことがないロゴの美しい車が置いてある写真を見て、衝撃が走ったのを覚えています」 ただ、Polestarは日本のマーケットへの進出の予定がなく、落胆していた小野寺さん。その後、ボルボが電気自動車「C-40」を発表。「C-40」はPolestar2と同じプラットフォームで構築されているフルEVのSUV(クーペ仕様)です。 「Polestar2を思わせる、車屋の車屋によるEV車としてのデザインがいい!某EV車のように電化製品感がないですよね。Polestar 2の対抗馬としてよく比較されているのもうなずけます。あらゆる条件が全て魅力的で約2年間の検討の結果、ボルボのC-40の購入を決意しました」