SF映画の金字塔といわれる名作映画がミュージカルに! 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を劇団四季が上演!
友人の科学者ドクが作ったタイムマシン“デロリアン”に乗り込んだ高校生マーティが、30年前の世界へタイムトラベル。それは両親が初めて出会う時期だった……。今見ても当時のワクワクした気持ちが甦る名作映画を基にしたミュージカルが、2025年4月よりJR東日本四季劇場[秋]にて上演されることに。ミュージカル好きはもちろんだが、当時この映画に熱狂した『Safari Online』読者諸兄も楽しめる作品になっていること間違いなし!
劇団四季が上演を発表したミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、2020年にイギリス・マンチェスターで、2021年にロンドン・ウェストエンドで開幕したもの。開幕と同時に大きな話題となり、2022年にはローレンス・オリビエ賞の最優秀新作ミュージカル賞を受賞。2023年8月にはブロードウェイ公演が開幕。2024年6月からは北米ツアーも予定されているという注目のミュージカルだ。
映画ファンにとってなにより嬉しいのは、本作の創作に映画の製作陣が数多く参加していることだろう。映画の脚本も務めたボブ・ゲイルが、映画の魅力はそのままに、ミュージカルコメディとして再構築。映画の監督を務めたロバート・ゼメキスは、プロデューサーの1人として参加。音楽は、シリーズを通じて映画音楽を担当したアラン・シルヴェストリに、グレン・バラードが加わって、登場人物たちの心情を歌う新たなナンバーを作り上げている。「The Power of Love」や「Johnny B. Goode」など映画でお馴染みの楽曲も使用され、印象的な映画のオーバーチュアも、そのメロディが劇中で効果的に登場する。 演出は2002年に『ユーリンタウン』でトニー賞ミュージカル演出賞を受賞したジョン・ランド。振付はクリス・ベイリーが担当している。
本作を語る上で欠かせないのがタイムマシンの“デロリアン”。美術デザインはティム・ハトリーが担当。緻密に再現された“デロリアン”が、舞台上に姿を現す瞬間の驚きはもちろん、最新技術を駆使し、映像、照明、音響が一体化することで、88マイルまで速度を上げた“デロリアン”が時空を超える瞬間を描き出す。 さらに、目を引くのがサーキットボードと呼ばれる装置。回路基板をイメージしたこのLEDボードを客席の壁面や天井に設置。客席にせり出していることで、作品への没入感がいっそう高まり、観客の興奮を高めてくれるのだ。