「中国が韓国ゲーム市場を支配する日」の現実味
【08月31日 KOREA WAVE】韓国のモバイルゲーム市場において、中国製のゲームが強力な存在感を示している。かつて一時的な人気と見られていたが、今やその勢いは止まらず、国内アプリ市場を支配する勢いだ。 モバイルインデックスのデータによると、8月19日時点で韓国のGoogle PlayストアとApple Appストアで、上位5位のうち半数以上が中国製ゲームとなっている。昨年12月まで、韓国産ゲームがトップ5を独占していた状況からの大きな変化だ。 特に注目されるのは、中国のリリースゲームズが8月8日に韓国でリリースした放置型RPG「AFK: 新しい旅路」(AFK)だ。このゲームは世界的に成功を収めた「AFKアリーナ」の続編であり、クセになるコンテンツと、かわいらしいキャラクターデザインが特徴。リリースからわずか3日でAppストアの1位に浮上し、その後も1位から4位を行き来しながら上位を維持している。Google Playストアでも、15日に4位にランクインし、19日には3位に上昇している。 今年、放置系ゲームのブームを巻き起こした「キノコ育成」の人気も依然として高い。昨年12月に韓国でリリースされ、このゲームは韓国の両大手アプリマーケットで同時に1位を獲得した初の中国製ゲームだった。現在もAppストアで5位を維持している。また、中国のファーストファンが制作した戦略ゲーム「ラストウォー: サバイバル」(ラストウォー)も好調で、19日時点でGoogle Playストアで2位、Appストアで4位を記録している。このゲームは昨年7月にリリースされたが、攻撃的なマーケティングとクセになるプレイスタイルが評判を呼び、人気を得ている。 ゲーム業界の関係者は「放置系ゲームは忙しく時間のない現代人のニーズにぴったり合ったジャンルだ。ゲームを起動しておけば、他の作業をしつつ、いつでも気軽に再開できる点が成功の鍵だ」と語った。 また、中国製ゲームが人気を集める理由の一つとして、ゲームの質や完成度の向上が挙げられる。業界関係者は「中国のゲーム会社は大規模な資本を背景に開発スタッフを確保し、投資を拡大することで、ゲームの完成度と質が大きく向上した」と評価している。「新しい収益モデルやコンテンツが高く評価され、ユーザーからも大きな反応を得ている」との声もある。 一方で、韓国のアプリマーケットにおいて中国ゲームが多数を占める現状には危機感も漂っている。トップ5には韓国産ゲームとして「リネージュM」と「オーディン: ヴァルハラライジング」のみが残っているが、業界ではこの流れが続けば、中国ゲームによる市場の支配が時間の問題だと見ている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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