【相続登記が義務化】空き家の放置はリスクやデメリットだらけ! 相続したら、どうすればいいの?
空き家を放置するとどうなるの?
空き家を放置すると、多くの問題が生じます。まず、最も顕著なのは景観の悪化です。長期間手入れが行われない空き家は、外観が荒れ、周囲の住宅地全体の景観を損ねます。これにより、近隣住民の生活環境が悪化し、不動産価値の低下にもつながります。 また、空き家は犯罪の温床となることが多く、不法侵入や不法投棄、さらには放火などのリスクが高まります。これにより、地域の治安が悪化し、住民の安全が脅かされることになります。 防災面でもリスクが高まります。老朽化した空き家は、地震や台風などの自然災害時に倒壊や飛散物の危険性が増し、周囲の建物や住民に被害をもたらす可能性があります。特に、木造住宅の場合は火災の発生源となりやすく、放置された空き家が燃え広がることで、大規模な火災となるリスクもあります。 経済的なデメリットも無視できません。空き家の維持管理にはコストがかかりますが、放置された場合は建物の老朽化が進み、修繕費用や解体費用がさらに増加します。また、空き家の存在が地域全体の不動産市場に悪影響を及ぼし、住宅価格の下落を招くことがあります。これは、地域経済にとってもマイナスの影響を及ぼします。
まとめ
2024年4月より相続登記が義務化され、過去の相続に関してもさかのぼって相続登記が必要となりました。今後、空き家を相続し、その対応に当たることになる方は多くいらっしゃるかと思われます。空き家問題は、相続が発生してからだけでなく、相続が発生する前から、話し合いを重ね、最善の対策を考えておくことが今後の鍵といえるでしょう。 出典 総務省 令和5年住宅・土地統計調査 執筆者:廣重啓二郎 佐賀FPオフィス 代表、ファイナンシャルプランナー、一般社団法人日本相続支援士会理事、佐賀県金融広報アドバイザー、DCアドバイザー
ファイナンシャルフィールド編集部