９回に登板したガーディアンズ・クラセ（AP）

◇１８日（日本時間１９日）　大リーグ　ア・リーグ優勝決定シリーズ第４戦　ガーディアンズ６―８ヤンキース（クリーブランド） ◆ダイビングキャッチで見せたジャッジ【写真】 　ガーディアンズは地元でヤンキースにに競り負け、シリーズ１勝３敗で崖っぷちに立たされた。 　またしても『最強守護神』が大誤算だった。いったんは３点ビハインドの劣勢だったガーディアンズは、８回に６―６の同点に追い付いた。直後の９回、８番手のマウンドに上がったのは、セーブ王のエマニュエル・クラセ（２６）。だが、連打などで無死二、三塁のピンチを招くと、遊撃ロキオのポロリとトーレスに中前タイムリーを許し、２失点で敗戦投手となった。 　クラセは第３戦もジャッジとスタントンに２者連続アーチを浴び、セーブ失敗。その前にも、タイガースとの地区シリーズ第２戦で９回に決勝３ランを被弾している。 　今季の無双ぶりを考えると、信じられない炎上だ。実働５年目で６６試合に登板し、４７セーブで３年連続セーブ王。しかも今季は計自責５で、防御率は驚異の０・６１。最優秀救援投手賞はおろか、サイ・ヤング賞の有力候補にも挙げられている。 　被弾にいたっては、レギュラーシーズン全体で「２」だった。それが、今ＰＳは６試合で３被弾、８失点。今シリーズは２試合とも敗戦投手となり、防御率２７・０１だ。 　この日許した３安打は、１５７～１５８キロの直球とカットボールだった。米放送局ＭＬＢネットワークのハロルド・レイノルズ解説者は「クラセはスライダーなど変化球の自信を完全に失っている。そうなれば、直球に頼らざるを得ない。確かに１００マイル（約１６１キロ）を投げられる。だが、ストライクゾーンの直球に絞れば、大リーガーは１００マイルでも弾き返せるんだ」と分析した。（写真はAP）