中学生死傷事件が起きた北九州市、小中学校で終業式…「危険が及びそうな時は大人に助けてほしいと伝えて」
ファストフード店で中学生2人が刺され、女子生徒1人が死亡した事件が起きた北九州市では23日、多くの市立小中学校で終業式が行われた。この日も教職員らが見守る中、生徒たちが登校する姿が見られた。 【写真】中学生の男女が刺される事件があった店舗(15日午後、北九州市小倉南区で)
事件を受け、市立小中高校などでは、延べ1万人を超える児童・生徒が欠席。市教育委員会は容疑者の男が逮捕された19日以降も、登下校の保護者同伴や通学路の見守り強化の要請を継続してきた。
同市八幡東区の市立尾倉中で行われた式では、高宮滋校長が生徒約200人を前に事件について触れ、「卑劣な暴力は絶対にあってはならない。危険が及びそうな時、困った時は、すぐ近くの大人に助けてほしいと伝えてください」と呼びかけた。
3年の女子生徒(15)は「(被害生徒が)同じ中学3年生でとても怖かった。安全に気をつけて受験まで頑張りたい」と語った。
市教委によると、被害生徒が通っていた中学校でも終業式が行われた。