プーチン大統領には2人の幼い息子も 母親は新体操の五輪金メダリスト
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(71)には、新体操の五輪金メダリストであるアリーナ・カバエワ(41)との間に2人の幼い息子がいる。同国の反政府活動家が立ち上げた調査団体が明らかにした。 ロシアの反政府調査団体ドシエセンターは、プーチン大統領の息子たちに定期的に会っているという関係筋の証言を基に、同大統領とカバエワの間には長男のイワン・プーチンと、父親と同名の次男ウラジーミル・プーチンの2人の息子がいることを明らかにした。 プーチン大統領は1983年に結婚した前妻リュドミラとの間に、マリヤ(39)とエカテリーナ(38)の2人の娘がいることを公に認めている。ドシエセンターは、同大統領とカバエワとの関係は、前妻リュドミラとの離婚が成立する6年前の2008年には始まっていたとみている。プーチン大統領とカバエワの不倫疑惑が最初に報じられたのは、まさにその年だ。これに先立ち、同大統領がひそかに妻と離婚したのではないかといううわさが流れていた。だが、大統領とカバエワは当時、交際を否定していた。 ドシエセンターによると、カバエワは2015年、スイス南部ルガーノの病院でイワンを出産し、2019年にロシアの首都モスクワでウラジーミルを出産した。2人の息子はモスクワ郊外の大統領公邸に住んでいるが、同年代の子どもたちとの交流はなく、専属コーチの下で水泳や体操を習ったり、音楽の授業を受けたりしている。長男のイワンは体操の競技会に出場したことがあり、父親とアイスホッケーの試合に出ることもあるという。プーチン大統領がソビエト時代のアニメを称賛し、西洋の作品を批判している一方で、イワンは米ディズニー映画のファンで、好みのキャラクターのコスプレを楽しんでいる。 過去にインターネット上に掲載された求人広告を基にドシエセンターが伝えたところによれば、プーチン大統領一家が2人の息子のために英語教師に支払う月給は、7700ユーロ(約120万円)だという。広告には、一家は「孤立した生活」を送っており、南アフリカのパスポート(旅券)を持つ候補者を希望していると記されていた。 カバエワは新体操選手として2000年のシドニー五輪個人総合で銅メダル、2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得したほか、世界選手権をはじめとする国際大会で何度も優勝している。競技引退後はプーチン大統領率いる与党「統一ロシア」から連邦議会下院選挙に出馬し、2年間議員を務めた。英政府は2022年、プーチン大統領の家族に制裁を科した際、カバエワが「プーチン大統領と個人的で親密な関係にあるとされる」として、制裁対象に含めた。 ドシエセンターは2017年、ロシアの新興財閥オリガルヒで反政府活動家のミハイル・ホドルコフスキーによって設立された。ホドルコフスキーはかつてロシア一の富豪だった。2000年代初めにプーチン大統領との対立が深まり、金融犯罪の罪で刑務所に10年近く収監されていたが、2013年、大統領の恩赦によって釈放された。ドシエセンターはロシア政府高官の秘密を調査することで知られている。
Ty Roush