イタリア・ベネト州で開催のグラベル世界選手権、編集長がウィリエールで走ってみた 続編
ベネト州で走るとわかるレーシンググラベルバイクが多い理由
今回、男子マスターズの49歳以下のカテゴリーでは163km、標高差1、870mを走ることになったが、トップ選手でも5時間に及ぶことから、ツール・ド・おきなわ210kmに相当する運動量となった。高低差を考えるとそれ以上かもしれない。 走っても走ってもなかなか距離は縮まらず、ようやく1周目のループを走り終え、フィニッシュ地点のピエーヴェ・ディ・ソリーゴにたどり着くとエリート選手を待つ観客が待っていた。ここで山口のレースは終わったが、その余韻に浸る間もなく十数分後にはエリートの先頭、モホリッチがやってきた。なんという速さだ。 ウィリエール・レイブSLRはレーシンググラベルバイクだが、オフロードでの快適性はもちろんだが、舗装路でも高い速度域で走ることができるのが最大の特徴だ。こうした思想はオンロードをベースにしながらも、ブドウ畑の抜け道や畑の合間を縫ってライドするにはベストチョイスといえるからだ。これはウィリエールに限らずベネト州に拠点を持つブランドに見られる共通項だ。
トップ選手と同じコースを走れる興奮
アンバウンドグラベル、そして今回の世界選手権と2つの2大大会を走って感じたいのは、トップ選手からアマチュアまで同じ土俵で走れることだ。ただ、世界選手権はよりコンペティティブなので、完走目的のレースではない点は違う。ただ、イタリアでも完走を目的としたグラベル版のグランフォンドも多く開催されており、機会があれば今後もチャレンジしたい。
Bicycle Club編集部