クマから命を守るには 鈴やラジオで安心してはダメ!危険な場所は?山歩きのポイントは?道具の使い方は?専門家にきく熊の対処ノウハウ きょうも青森県八甲田山系で女性が襲われ死亡(山形)
■クマ撃退スプレー 狙うのはここだ! クマ撃退スプレーにはとうがらし成分が含まれている。それをクマの”顔”めがけて噴射する!するともがいて逃げる(はず)!その後、人間も安全な所に逃げる。 ※とうがらし成分入りのスプレーの薬剤は人間がかぶっても息が出来なくなるほどの威力。使用する際は風向きにも注意!! ■山歩き時のおすすめ行動 ・笛を常に吹きながら歩く ・見通しが悪い所に出る場合は、大きな声を出しながら歩く 常に音を出す意識が大切。恥ずかしがってはだめのようだ。さらに、怪しい場所を知っておくことも命を守る! ■初夏に注意すべき場所はここだ! ・クマの生息地 …標高が高い、ブナの木がいっぱいある ・隠れやすい場所 …やぶ、草が生い茂る場所 ・餌を探す場所 …新緑が芽吹く、花が咲く場所 ※好物のブナの実は、秋に実る ■クマとの距離に応じた対処が重要! ・遠くの距離で見かけた場合 …なるべく後ずさりをして距離をとる ・至近距離で遭遇 …クマ撃退スプレーなどの道具で対処 ■こんな場面はかなり危険!! ・親子連れのクマは危険! 子グマを守ろうと親グマは神経質に。距離があっても、いきなり襲ってくる可能性がある。子グマが一緒にいる場合は刺激せず、とにかく距離を取るのが一番。クマの親子が見えなくなる距離まで離れる。 ・餌場は危険!クマが独り占め!? 山菜が生えている場所などは、クマも好む”餌場”であると知る。餌場に足を踏み入れる場合、強い個体(クマ)が独り占めしようとしている場合があるので、人間だけでなく、クマであっても排除しようと行動する。 襲われた時に対処できるような道具を身に着ける。先に出てきたクマスプレーなど。 ■クマが残すサインを見逃すな! 〇クマの爪痕。彫刻刀で彫ったような痕が残る。※写真 〇足跡、ふん ※写真は足跡 【追加で確認】市街地で遭遇するクマにも注意! 以前は、山から迷い込んだクマが多かった。しかし最近は、人間に慣れて人の姿・音に動じないクマもいる。爆竹を鳴らしても逃げない、人里においしいものがあると知っているクマは厄介だ。
時代によってクマの習性が変わっていることも知っておく。 ■市街地のクマへの対策は ・騒がない、大声を出さない …刺激しない、興奮させない ・後ずさりをして距離を取る ・車や建物があれば、逃げこみ、警察などに連絡 至近距離で対峙してしまった場合はクマ撃退スプレーを使用する。持っていない、あるいは間に合わなければ、うつ伏せになって、腹・頭・首を手で守り、クマが通りすぎるのを待つ。 以上、多角的にクマに対する話を聞き、まとめた。 これらはあくまでも指針に過ぎないが、何よりも大切なのは登山や山菜採りは「クマのテリトリーに入っていく行為」だと認識することだ。
テレビユー山形
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