DeNA・三浦大輔監督、選手時代の1998年以来26年ぶり日本一へ「全力でぶつかっていくだけ」 横浜市はパレードなど「いろんな準備、調整を進めている」
横浜に、あの感動をもう一度-。「SMBC日本シリーズ2024」は2日に横浜スタジアムに舞台を戻して第6戦(午後6時30分試合開始)を行う。第3戦から3連勝で対戦成績を3勝2敗とし、1998年以来26年ぶり3度目の日本一に王手をかけたDeNAは1日、福岡から横浜へ移動した。三浦大輔監督(50)は「全員で集中して全てを出しきる」と総力戦での必勝を誓った。 【写真】優勝した98年の復刻ユニホーム着用する三浦大輔監督 長く閉ざされた歴史の扉を、こじ開ける瞬間が来た。横浜の街の悲願。勝てば26年ぶりの日本一が決まる日本シリーズ第6戦に向け、三浦監督は「全力でぶつかっていくだけ。選手が気持ちを一つにしてやってくれている。連勝しているからといって変わることはない。また全員で集中して全てを出しきる」と力を込めた。 本拠地で2連敗したが、敵地で短期決戦の流れを一変させた。先発の東、ケイ、ジャクソンに加えて救援陣も好投し、3戦計1失点。第3戦の二回からシリーズタイ記録の26イニング連続無失点を記録した。自打球で左足を打撲したオースティン、不振の宮崎、牧にも一発が出て3連勝を飾り、王手をかけて本拠地に帰ってきた。 あと1勝―。最終決戦に総力を挙げる。福岡では全てDHで出場したオースティンだが、DH制のない第6戦は当日の状態を確認し、問題がなければ一塁での起用も視野に入れる。第3戦で先発した東、第4戦のケイの登板間隔を詰めた投入も含め、指揮官は「できる限りのことは全て考えて。もちろん出力が出ないのにマウンドに上げることはないが、どのメンバーがベストの状態でいけるのかを考えてやっていく」と誓った。 あの興奮を再び。チームが前回、本拠地で西武を下し、38年ぶりの日本一に輝いた1998年。横浜市では盛大な優勝パレードが行われた。選手がオープンカー4台、バス2台に分乗。紙吹雪が舞う中、沿道に詰めかけた40万人のファンと喜びを分かち合った。あれから26年。多くの人が歓喜の瞬間を待ちわびる。横浜市のにぎわいスポーツ文化局スポーツ振興課の担当者は本紙の取材に「いろんな準備、調整を進めている」と明かした。 26年前、背番号を46から18に変更した入団7年目の三浦監督は自己最多の12勝を挙げ、リーグ優勝に貢献。日本シリーズは第3戦(西武ドーム)に先発し、三回途中4失点で敗戦投手になったが投手陣を支えた。2日の横浜は終日雨予報だが、指揮官は「(試合を)やる、やらないはコントロールできることじゃない。(順延の際の)プランは持っているが、自分たちができるのはいい準備をして試合に臨むこと」と言い切った。満員の本拠地と舞台は整った。26年分の思いを乗せ、ハマの番長が宙に舞う。(浜浦日向)