まひろにやきもき「とにかく結婚して」 乳母役の信川清順「光る君へ」 為時との裏設定も
吉高由里子主演で、平安時代に長編小説「源氏物語」を執筆した紫式部の人生を描くNHK大河ドラマ「光る君へ」。まひろ(後の紫式部)の弟、惟規(高杉真宙)の乳母・いとを演じるのが、信川清順だ。主である為時(岸谷五朗)は無官の時期が長く、貧しい暮らしが続いた一家を明るく支えてきたムードメーカー。いと役に込めた思いを聞いた。 【場面カット】裏設定があったという為時といと ■「働く女性」 惟規をかわいがり、姫らしく振る舞わずなかなか結婚しないまひろにやきもきする。母親であるちやは(国仲涼子)を失った為時一家において、いとは場を和ませてくれる存在。演じる上で意識しているのが1人の「働く女性」ということだ。 夫も子供も失っているが、「乳母って本来なら、(仕えている)家が上がっていくと、(乳母である)自分の子供も家来になったり、地位が上がったりする。惟規さんを育てながらも、主の家を上げていきたいというのは1つの柱としてあります」と話し、「女の人も一歩下がっているのではなく働きに行く。まひろさんもこれから宮中に上がっていく。平安時代の女性の強さを感じます」と語る。 暮らしが困窮し、下男下女が去っても、まひろの従者、乙丸(矢部太郎)とともに、屋敷に残った。宮中での人間模様を中心に描かれる今作は、登場人物の多くが貴族だが、いとは数少ない庶民だ。「為時さん一家も、藤原の人たちも一生懸命に生きている。いとも平安という時代を一生懸命生きた人」と受け止めている。 ■兼家死去にガッツポーズ いとは、空気を読めずに思ったことを率直に言ってしまうが、「ズバズバ言ったり、まひろのことを告げ口するような感じのシーンがあるんですけど、本当に悪気はなくて、いとさんなりに良くしていこうということなんです」。 素直に喜怒哀楽を表現する、いとの言動はSNSで話題になることも多い。第14回で、為時が官位を得る妨げとなっていた権力者・藤原兼家(段田安則)の訃報を知ると、複雑な面持ちの為時らをよそに、いとは小さくガッツポーズ。「政治関係なしに、もらった情報だけで喜べる。『ラッキー』『じゃあ、これで職もらえるかも』って感じでした」。ガッツポーズは台本に書いてあったといい、「驚きました。『どういうタイミングで、どういうテンションですか、これ』って(笑)」。 ■好きでも縛られなくていい
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