まひろにやきもき「とにかく結婚して」 乳母役の信川清順「光る君へ」 為時との裏設定も
いとが、為時が世話をする女性に嫉妬するような場面もあった。「裏設定で、いとさんと為時さんができていたんじゃないか、というのを、監督と岸谷さんと話したことがあります。裏設定があるからこそ、為時さんの部屋に申し入れに行くような、2人きりになれるシーンは大事にしています」と話す。
家が苦しい時期、ついにはいとがお暇を申し出たことがあった。その時の撮影を振り返り、「お暇を言うのは、いとの人生の中でもいちばんくらいの決心。でも空気を吸っても太っちゃう位の女性なんで自分で言わないといけなかった」。
このシーンでは、岸谷とのやり取りが印象に残っているという。「岸谷さんが、好きにやっていい、どうやっても受け止めるからね、と言ってくれました。本番で為時さんが近寄ってきて、ずっと支えてくれたいとさんを大切に思ってくれていると感じました。勝手に岸谷さんと心の距離が近づいたと思いました」。
無官の時代を経て、為時はついに越前国守に任じられたが、いとは、惟規とともに京に残ることを選んだ。
意外な展開となったのが、6月23日放送の第25回だ。
まひろが越前から京に戻ると、いとには福丸という「いい人」ができていた。惟規すら驚く展開だったが、「平安時代は今と違って、貴族もみんな妾が何人もいる。好きだけれど、そこにずっと縛られなくていいっていうのが、あの時代の女性にあるのかなと思いました」。
いとは、まひろに福丸を紹介したが、「為時さんへの思いとは、違う感じで撮影しました。為時さんとは昔はちょっとあったかもしれないけれど、今は主。好きは好きだけれど、好きっていっぱいある。為時さんとも違って、福丸は隣でいつもいて笑ってくれるっていう感じなのかな」。
女性の強さが印象に残る今作だが、いとも、平安時代をしたたかに生き抜いた女性の1人として描かれている。
■まひろは「不思議な子」
道長の妾になることを選ばず、自分の生きる道を模索し続けたまひろ。信川さん個人としては、「あの時代でまひろの生き方をしていたら、不思議な子として扱われる。ただ、女性としてはやっぱり、かっこいい」と応援する。
【関連記事】
- NHK大河ドラマ「光る君へ」第26話あらすじ 天変地異を治めるため、晴明(ユースケ・サンタマリア)が道長(柄本佑)に彰子(見上愛)の入内を進言
- 紫式部の父は漢詩で一転、年収約4倍増の2600万円へ 平安貴族人事ドラマの明と暗
- 大河「光る君へ」宣孝(佐々木蔵之介)がまひろの帰京祝いに酒を差し入れ「実家からですか?」「中身は聚楽第」など佐々木酒造連想する声ズラリ
- 大河「光る君へ」宣孝(佐々木蔵之介)の包容力満点プロポーズに「全方向を納得させる口説き文句」 撃沈した周明(松下洸平)には「国際ロマンス詐欺のよう」
- 「光る君へ」まひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)が濃厚ラブシーン「大河でここまで攻めたか!」「夜20時台の放送コードにチャレンジ」